NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

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玄海原発の運転差し止め求め提訴

東京電力・福島第一原子力発電所の事故を受けてその後実施された対策でも安全性が確認されていないとして佐賀県や福岡県などの２８０人余りが九州電力に対し、玄海原子力発電所のすべての原子炉を運転しないよう求める訴えを佐賀地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、佐賀県や福岡県それに長崎県などの２８７人です。
訴えによりますと、福島第一原発の事故を受けて、原発の危険性が明らかになり、その後実施された対策でも、安全性は確認されていないとして玄海原発の１号機から４号機までのすべての原子炉を運転しないよう求めています。
中でも、１号機は昭和５０年の運転開始以来、３６年以上が経ち、原子炉容器の強度が低下していて安全性が確保されているとは言えないとしています。
裁判の原告のうち１２０人余りは玄海原発３号機で使われるプルサーマル用の核燃料の使用差し止めを求めて去年、佐賀地方裁判所に訴えを起こしていましたが、新たな原告を募り、今回の裁判を起こしました。
原告の代表の石丸初美さんは、「福島の事故で、原発は、住民の命や生活を脅かすことがよくわかった。放射能の危険がある原発は絶対止めなければならない」と話しています。
また、九州電力は、「訴状を受け取っておらず、訴えの内容を確認していない、今後、内容を詳細に検討し適切に対応したい」とコメントしています。

12月27日　18時32分

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