普天間基地移設 政府が送った環境影響評価書、市民団体によって沖縄県庁に到着せず
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設に向けて政府が送った環境影響評価書は27日、市民団体によって、沖縄県庁への到着は阻まれた。
「受け取りを拒否して頑張ろう!」、「評価書提出反対!」などと、沖縄県庁の前でシュプレヒコールをする市民団体。
アメリカ軍普天間基地の移設問題で、政府が沖縄県に送った名護市辺野古の環境影響評価書の受け取りを阻止しようというもの。
そして市民団体は、県庁に来た宅配業者などの車を止め、「防衛局じゃなければいいですよ」、「見せなさい! 通れないよ!」などと、ドライバーに配達先や積み荷を見せるよう要求していた。
評価書を積んでいないか、1つ1つ荷物を確認していた。
そして午後0時前、評価書を乗せた宅配業者のワゴン車が県庁に到着した。
すると、市民団体が「みなさん! この車が評価書(を載せているということ)で間違いありません!」と車の周りを取り囲み、荷物の搬入を阻んだ。
そこに沖縄県職員がやってきて、「答えられないかもしれないけど、依頼者は誰ですか?」と尋ねると、宅配業者は「沖縄防衛局」と答えた。
沖縄県職員は「(庁内に)入れることは困難だと思います。局の方に戻してもらうことでお願いします」と電話で報告していた。
結局、混乱を理由に沖縄県側が荷物を持ち帰るよう要請し、市民団体の拍手の中、業者の車は引き返した。
(12/27 17:08 沖縄テレビ)