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雇い止め訴訟:龍谷大と元教員助手が和解、職場復帰へ

 龍谷大を雇い止めになった元教員助手の嶋田ミカさん(48)=大阪市東住吉区=が地位確認などを求めた訴訟で、大学が1年間だけ嶋田さんを再雇用するとした和解が、京都地裁(大島眞一裁判官)で成立したことが分かった。嶋田さんらが26日に記者会見して明らかにし、代理人の畑地雅之弁護士は「雇い止めされた非正規雇用労働者が職場復帰を果たす和解が成立したのは画期的」と話している。

 嶋田さんは07年4月から、同大学経済学部サービスラーニングセンターの特別任用教員助手として3年契約で勤務。「通例1回は更新される」と説明されていたのに更新されずに雇い止めとなり、10年7月に「解雇権の乱用」として提訴した。

 嶋田さん側によると、同大学の研究機関で研究補助者として来年4月から1年契約で採用される▽更新はされない--などの内容で和解した。嶋田さんは「1年間に限定され不十分だが、声を上げたことで成果を得られた」と話した。

 龍谷大は「裁判の長期化は望ましくないと判断した」とのコメントを出した。【成田有佳】

毎日新聞 2011年12月26日 21時09分

 

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