協会けんぽ 保険料率10%へ
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協会けんぽ 保険料率10%へ

12月26日 20時44分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中小企業のサラリーマンなどが加入する健康保険の「協会けんぽ」は、26日の運営委員会で、高齢化が進み、財政状況が悪化していることなどから、現在、全国平均で9.5%の保険料率を来年度10%まで引き上げる必要があるという見通しを示しました。

中小企業のサラリーマンやその家族ら3400万人が加入する健康保険の「協会けんぽ」は、国の来年度予算案が決定されたことなどから、26日の運営委員会で来年度の保険料率の見通しを示しました。それによりますと、来年度は、高齢者の医療費を賄うための「協会けんぽ」からの拠出金が今年度より3000億円余り増えることや、医療費が増えるのに伴い、保険給付費も1500億円余り増える見通しで、現在、全国平均で9.5%の保険料率を0.5ポイント引き上げ、10%にする必要があるとしています。「協会けんぽ」の保険料率が10%台となるのは初めてで、これにより、「協会けんぽ」の平均的な加入者である月収28万円のサラリーマンの場合、来年度は月額で780円、年額で9300円余り、負担が増えることになります。「協会けんぽ」は、全国の都道府県支部での意見を聞くなどしたうえで、来月、保険料率を正式に決めることにしています。