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【大相撲】

76キロホテルマンが合格 初場所新弟子検査

2011年12月27日 紙面から

ホテルのベッドメーク係から相撲界へ転身した土田=東京・両国国技館で

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 初場所の新弟子検査が26日、東京・両国国技館で行われ、昨年まで大阪市のホテル、ヒルトン大阪でベッドメーキングなど清掃係をしていた土田元晴(22)が峰崎部屋に入門した。また、アフリカ大陸出身初となるエジプト人のアブデルラフマン・シャーラン(19)=大嶽=ら、受検した6人全員が体格検査をパスした。

 「趣味ですか? 掃除です」。そう言い切る土田の前職は、有名シティーホテルの客室清掃係。入門を決めた昨年夏まで4年間働いた。

 「朝10時から午後7時ごろまで。1日に20〜30部屋担当しました」という。大阪・興国高を1年で中退し、新聞配達などしたこともあったが、「掃除機をかけることとか、掃除が好きで」と、ホテルの仕事にたどりついた。ベッドメークはお手の物。「ゆっくり、丁寧にやることです。ほこりを立てないように」とコツを披露。昨年9月から峰崎部屋で生活を始めても「ごみが落ちていると気になる。畳の拭き方も、目に沿ってこう…」というきれい好き。団体生活の相撲部屋にぴったりだ。

 清掃係を続けるのも悪くなかったが、学校生活になじめず高校を中退したことが心に引っかかっていた。「精神的に鍛えたい。自分はどこまでできるか」と、インターネットで検索した峰崎部屋に入門を志願した。

 中学時代は剣道部、高校はゴルフ部と相撲経験はまったくない。22歳、体重76キロと合格ギリギリだったが、188センチの長身は化ける予感も感じさせる。「3年で幕内になりたい」と大きな目標。一番の楽しみは「あしたの大掃除です」。 (岸本隆)

 

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