我が家伝来の柘植の将棋に樟の将棋盤。
特別な偉いお客様が使う、誰かは花柳界の掟で私も口に出せない。
幼い私にもそんな掟は付きまとう。
でも、この将棋で積将棋や振るう何とか将棋は駒がすごくよくできているので一度やったらやめられない。
千両の目をよく出た。
さんざ、ほとんどの遊びをしたが、詰将棋だけは苦手でいつも負けた。
得意は中飛車。
駒は、江戸時代の名人の手作り、将棋盤は樟で仏像を彫る木という。
なんとも、打っているとよい香りがした。
5,6歳の子供には大変な贅沢。
傍では、ドイツ製の手作りの模型の機関車。
まさに豪華版な幼年時代。
池の方には銀、金の大きな鯉が泳いでいた。
だが、小学校では大変であった!
私は週に3回も医者に通い、月1回は手術。
嫌で嫌でしょうがなかった。
勉強どころではない。
母は、うまい手を考えた。
病院の食堂である。
昭和30年、やっと食べられるようになったスパゲティー。
イタリアンが大好き。
今では教室の隣の生徒さんの息子さんが、美味しい手作りのお料理を出してくれる。
お任せで、味も分かってもらえて幸せな限り。
サラダにコーヒー、ケーキもつく。
コーヒーが今日は美味しく、ついブレンドを聞いてしまう!
モカ、キリマンと内緒で教えてくれた。
これも、最高のブレンド、ブルーマンと違いはない
幼馴染は、本当に良いなと思う。
街も生まれる前からの付き合い、幸運とおもう!