高放射線量:スーパー脇の道で110マイクロSv 世田谷

2011年10月28日 22時13分 更新:10月29日 16時27分

高い放射線量が検出された道路脇を調べる係員ら=東京都世田谷区で2011年10月28日午後9時59分、小林努撮影
高い放射線量が検出された道路脇を調べる係員ら=東京都世田谷区で2011年10月28日午後9時59分、小林努撮影

 東京都世田谷区は28日、同区八幡山1のスーパー「パワーラークス世田谷店生鮮の館」脇の歩道で、毎時110マイクロシーベルト(Sv)の放射線量を検出したと発表した。約25メートル離れた同店敷地内でも、1カ所で30~40マイクロシーベルトを計測。文部科学省などが原因を調べている。

 同区によると、同日午後1時半ごろ、区民から「スーパー付近で高い放射線量が検出された」と情報提供があった。区の通報を受けた文科省の測定で、スーパーの敷地から60センチ離れた都道の歩道部分の地表で110マイクロシーベルト、高さ1メートルで4.7マイクロシーベルトを計測。スーパーの正面玄関から6メートルの敷地内に置かれたプラスチックコンテナ付近では地表で30~40マイクロシーベルト、高さ1メートルで10マイクロシーベルトを計測した。局所的に数値が高く、他に異常値が検出された場所はない。

 文科省が核種を調べようとスペクトルメーターで計測したが、特定できなかった。2地点ともアスファルト舗装で、水がたまるような場所ではない。コンテナの大根からも異常は確認されなかった。

 同区は「(文科省から)原因物は地中にあるのではないかと説明された。原発事故の影響である可能性は低いと推測される。通行するだけで健康に影響があるとは考えにくい」と話している。

 現場の歩道には土のうが積まれ、通行が禁止された。同店近くに住む美容師の男性(45)は「よく利用する店だし不安だ。原因を早く究明してほしい」と話した。【黒田阿紗子、馬場直子】

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