ATV青森テレビ

青森山田高校野球部の寮で焼肉をしていた１年生の部員が、２年生に背中を殴られたあと死亡した日に、３年生の部員と見られる生徒が寮で焼肉をしていたと、インターネット上の自分のブログに投稿していたことが分かり、学校が事実関係の確認を急いでいます。
青森山田高校野球部の３年生部員が投稿したと見られるブログの日付は、１年生が死亡する問題が起きた１２月１８日となっていて、実名の署名はなく顔も写っていませんが、野球部の寮で焼肉をしていたことをうかがわせる写真や書き込みの内容から、投稿したのは３年生部員ではないかと見られています。亡くなった１年生部員が同席していたという書き込みはありません。高校は今月２１日の記者会見で、焼肉をしていたのは亡くなった部員を含めて、１年生４人と説明していました。今月２３日、青森山田高校野球部の五十嵐康朗部長は取材に対し、会見翌日の２２日にブログの存在を確認したと話しました。ブログを書いたとされる３年生部員は現在、実家に帰省中で青森を離れているということで、学校は年内にこの生徒を呼び出し事実関係を確認する方針です。青森山田高校の渡辺俊治事務長は、「会見を開く前は知らなかった。３年生も話を聞いたときは、自分たちが焼肉をしていたとは言っていなかった。学校ではきちんと事実関係を確認したい」と話しています。この問題について県高野連は、「事実関係が明らかになり次第、速やかに報告して欲しい」と、高校に申し入れたということです。

福島第一原発の事故のあと、建設や試運転を止めている県内の各原子力施設について、三村知事はきょう、国や事業者による緊急安全対策を了承する考えを示しました。
三村知事は記者会見で、「県が独自に検証の対象とした、国及び事業者が講じた県内の原子力施設に係る緊急安全対策などについては、今後とも最善の努力をもって進められていくことを前提に了とすべきものとの認識に至った」と述べ、国や原子力事業者の安全対策を了承する考えを示しました。大間原発の電源開発やむつ市中間貯蔵施設のリサイクル燃料貯蔵、六ヶ所再処理工場の日本原燃は、知事の意思表明を建設や試運転を再開する前提と位置付けていて、きょうの会見が各事業者にとって事実上の「ゴーサイン」となります。しかし、三村知事は「施設を止めているのは各事業者の判断」であり、再開の責任は国や事業者にある」として、県が了承したのはあくまで安全対策の検証結果だと強調しました。

青森県などの縄文遺跡群の世界遺産登録を実現しようと、県教育委員会が県内の高校生から募集したテレビコマーシャルの原作で、弘前工業高校の生徒の作品が最優秀賞に選ばれました。ＣＭは青森テレビが制作し、来年２月に放送する予定です。
「高校生が見たＪＯＭＯＮ」と名付けて募集したテレビコマーシャルの原作には、県内１３の高校から５６作品の応募がありました。審査の結果、弘前工業高校の２年生、野呂麻衣子さんの作品が最優秀賞に選ばれ、コマーシャルが制作されれることになりました。野呂さんの受賞作「正解は…」は、縄文をテーマにしたクイズ番組という設定で、正解は遺跡に行って確かめてと呼びかける内容です。幅広い年齢の人に見てもらえる親しみやすさが評価されました。弘前工業高校２年の野呂麻衣子さんは、「どうしたら行ってもらえるかを考えてクイズ番組形式にした。遺跡はここにしかないものなのでもっと知ってほしい」と話しています。コマーシャルは青森テレビが制作し、来年２月中旬以降におよそ１０日間放送する予定です。

ロシア・千島海域で漁獲したキンキンやメヌケなど、正月用の赤物のが、八戸港に水揚げされました。
ロシアの千島海域で漁をしたのは、八戸港所属の中型底引き網漁船３隻です。このところの寒波でしけが続いたため漁獲量は少なく、水揚げはキンキンが９トン、メヌケが９０キロに留まりました。八戸港の第二魚市場では日の出とともにセリが始まり、メヌケが１０キロ入りで高値が５万５０００円、キンキンが５キロで３万１０００円と、高値だった去年よりは安かったものの、ほぼ平年並みの価格で取り引きされました。八戸港の第二魚市場では、１２月３０日に競り納めが行われ、年明けは来月５日から取り引きが始まります。

県内は強い冬型の気圧配置の影響で津軽、下北、上北を中心に、断続的に雪が降っています。青森市では積雪が６２センチとなり、市民が朝早くから雪片付けに追われていました。
県内には強い寒気が入り込み、けさの最低気温は各地でマイナス５度から３度前後となりました。また、津軽、下北、上北では断続的に雪が降り、午前１１時現在の積雪は青森市で６２センチ、むつ市で５４センチ、弘前市で４６センチなどとなっています。この雪で、青森市では道路の道幅が狭くなり、朝の通勤時間帯には車のノロノロ運転が続いていました。住宅地では、市民が朝早くから家の周りの雪片づけに追われていました。市民は「１２月にしては雪の量が異常。３日間降って終わりかなと思ったらまただった」と話していました。県内は、このあとも雪が降る見込みで、気象台では大雪や着雪などに注意を呼びかけています。

県内はきょう津軽を中心に時折ふぶく荒れ模様の天気になり、青森市では高速道路や踏切でスリップが原因と見られる事故が相次ぎました。きょう午後、青森市の青森自動車道のトンネルで、１５分ほどの間に車の事故が相次ぎ、男女２人がけがをして病院に運ばれましたが命に別条はないということです。
事故があったのは、青森自動車道の岩渡トンネルの出口付近です。警察によりますと、きょう午後２時１５分頃から午後２時半頃にかけての、およそ１５分間に乗用車の単独事故が３件、立て続けに起きたということです。乗用車の物損事故が２件、軽乗用車の人身事故が１件で軽乗用車に乗っていた男女２人がけがをして病院に運ばれましたが、命に別条はないということです。事故当時、路面は凍結していました。この事故の影響で、青森ジャンクションから青森中央インターチェンジまでの上下線が通行止めとなっていましたが、先ほど午後５時に解除されました。県高速道路交通警察隊では「路面が凍結しているのでスピードを出しすぎないよう」呼びかけています。青森市の青い森鉄道では、雪のためスリップして踏み切り内に入ったタクシーと列車が衝突しました。きょう午前５時４０分頃、青森市北金沢１丁目の青い森鉄道古川踏切で、遮断機が下りたために、停車しようとしたタクシーがスリップしてそのまま踏切のなかに入り、回送中の列車と衝突しました。タクシーと列車はいずれも乗客はなく、運転していた男性２人もけがはありませんでした。警察によりますと踏切の周辺は凍結状態だったということです。現在は運転を再開していますが、事故の影響で青い森鉄道は上下合わせて２６本が運休、最大で６時間以上の遅れが出るなどダイヤが大幅に乱れました。

嬉しいニュースが入ってきました。来年のロンドンオリンピック代表選考を兼ねたレスリングの全日本選手権女子６３キロ級で、八戸市出身の伊調馨選手が優勝、オリンピック出場を決めました。
東京の代々木体育館で開かれたレスリングの全日本選手権。ロンドンオリンピックの代表選考をかねていて、女子６３キロ級に八戸市出身の伊調馨選手が出場。伊調選手は決勝でも相手を寄せ付けずに快勝、見事、優勝を果たしオリンピック出場を勝ち取りました。きのうの女子４８キロ級、小原日登美選手に続いて青森県勢として２人目のオリンピック出場決定です。

弘前市のお寺で新年を迎える準備です。弘前市の貞昌寺で「お身拭い式」が行われ、地域の子供たちや檀家の人たちが仏像の１年間の汚れを落としました。
「お身拭い式」は、仏像の汚れを落とすことで自らの体や心を清め、新年を迎える行事です。弘前市の貞昌寺で行われた「お身拭い式」には、地域の子供たちや檀家の人などおよそ４０人が参加しました。式では読経のあと阿弥陀仏や観音菩薩など５体の仏像が須弥壇からおろされました。そしてマスクを着けた参加者は、ハケや白い布で丁寧に汚れを払い落していました。清められた仏像は須弥壇に戻され、参加した人たちは焼香をして静かに手を合わせていました。

八戸市の仕出し店で食事をした１７人が下痢や嘔吐の症状を訴え、患者からノロウイルスが検出されました。県は食中毒と断定して、この店を６日間の営業停止としました。
営業停止となったのは、八戸市吹上１丁目の仕出し店『沼周』で、今月１７日に食事をした男女１７人が翌日、体調不良を訴えました。このうちの７人からノロウイルスが検出されたため、県は食中毒と断定し、この店にきょうから今月２８日まで６日間の営業停止を命じました。患者はいずれも快方に向かっているということです。

北日本は冬型の気圧配置が強まるためきょうの県内はこのあと津軽を中心に吹雪になる見込みで注意が必要です。
北海道の西にある低気圧が発達しながら北東に進んでいます。北日本は次第に冬型の気圧配置が強まるため県内はこのあと津軽を中心に西寄りの風が雪を伴って非常に強くなり大荒れになる見込みです。青森市ではけさから時折ふぶく空模様になっていています。冬型の気圧配置は２６日頃まで続く見込みで気象台は津軽の沿岸に波浪警報また下北を除く全域に大雪の注意報などを出して高波や吹雪による交通障害などに注意を呼びかけています。

八戸市田向地区に建設が進められていた新しい八戸消防本部と消防署の建物が完成しきのう、関係者に公開されました。
八戸市庁の向い側にある八戸消防署は手狭な上に老朽化している為おととし３月から八戸市田向の市民病院の隣に新しい庁舎の建設が進められています。きのうは「庁舎棟」と呼ばれる本部の建物が完成したため八戸市議会議員や消防団の関係者などを招いて内覧会が開かれました。延べ床面積およそ５８００平方メートルの５階建ての建物には八戸市内の災害について記した展示コーナーや災害対策室などがあります。八戸消防本部によりますと今後は、指令センターなどの設置工事を行ない来年３月２８日に落成式を行う予定です。