復興の願い歌に、支援続々
産経新聞 12月24日(土)7時55分配信
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今年のCDランキングを席巻したAKB48=12月19日 (写真:産経新聞) |
東日本大震災を受けて、音楽界では今年、膨大な数のチャリティーライブが行われ、多くのミュージシャンたちが復興の願いを歌に込めた。また、AKB48をはじめとするガールズグループがランキングを席巻した年でもあった。
■「乗り越えられる」
震災から半年後の9月10、11の両日、食道がんを克服した桑田佳祐(55)は、約1年半ぶりの本格的な“復活ライブ”を被災地で開いた。会場は、6月末まで遺体安置所として使われていた宮城県利府町のセキスイハイムスーパーアリーナ。来日アーティストでは、米歌手のレディー・ガガ(25)が、6月に千葉・幕張メッセで開かれた東日本大震災復興支援ライブに出演。早くからチャリティー・ブレスレットの売り上げを寄付するなど日本支援の姿勢をみせており、ライブパフォーマンスでは「皆の情熱があれば、どんな苦境も乗り越えられる」と訴えた。
クラシック界でも「ウィーン・フィル&サントリー音楽復興基金」の設立が発表されるなど、続々と支援策が打ち出された。今年の世界文化賞音楽部門を受賞した指揮者の小澤征爾さん(76)のように、公演中に観客と黙祷(もくとう)をささげる音楽家も少なくなかった。
震災に絡んだ歌では、坂本九さん(1941〜85年)の「上を向いて歩こう」(昭和36年)が静かなブームを呼んだ。被災地で多くのミュージシャンに歌われ、復興に向けたCMソングにも起用。曲のダウンロード数は震災前後の各3カ月比で約5倍となった。
■女性と子役強し
今年は女性アイドルグループが躍進した年でもあった。市場調査会社「オリコン」による平成23年の音楽ソフト年間ランキングでは、AKB48がシングル部門の売り上げ枚数のトップ5を独占。トップ5独占は同ランキングの44年の歴史で初となった。
韓国女性アイドルグループも活躍。「KARA」や「少女時代」はCDやミュージックDVDなどの売り上げ総計で4位と5位に入り、“第2世代”の「RAINBOW(レインボー)」「2NE1(トゥエニィワン)」「T−ARA(ティアラ)」も今秋、相次いで日本デビュー。いずれも、オリコンの週間ランキングでベスト3に入った。
一方、子役ブームの余波として、フジテレビ系ドラマ「マルモのおきて」の主題歌「マル・マル・モリ・モリ!」が年間シングルランキングで8位に。歌うのはともに7歳の芦田愛菜と鈴木福の2人で、10歳未満のアーティストのトップ10入りは、昭和45年の「黒ネコのタンゴ」(皆川おさむ)以来、41年ぶりとなった。(竹中文)
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最終更新:12月24日(土)8時16分
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