日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 社会
  2. ニュース

社会のRSS

野田首相1000円店→銀座高級店へ

日記を書く

 今年9月の就任当時、野田佳彦首相(54)がアピールしていた庶民派の御旗がついに消えた。財務相時代から常連だった、料金1000円の理髪店「QBハウス」を、東京・銀座の老舗高級店にチェンジした。八ツ場ダムの建設再開を決め、マニフェストになかった消費税増税に突き進むなど、「公約違反」が相次ぐ野田首相。政策だけでなく、身だしなみにもブレが生じ始めてきた?

 首相動静によると、野田首相は23日午前、東京・銀座の理容室「銀座マツナガ」に散髪に出掛けた。同店HPによると、料金はデザインカットコースが4410円(45分)。都内や海外にも展開する、68年創業の老舗店だ。当日、首相は直後に宮中行事や与党党首会談を控え、慌ただしい中での散髪タイムだった。

 首相が髪を切るのは11月7日以来だった。この時は「銀座マツナガ」新宿店を訪れた。店近くのホテルで開かれた民主党の会合に出席後、立ち寄った。財務相時代から、財務省近くの「QBハウス」虎ノ門店が行きつけで、組閣翌日の9月3日にも行った。全国にチェーン展開する同店は、散髪を10分程度で済ませられ、料金1000円という庶民派だ。

 「銀座マツナガ」新宿店を訪れた時、散髪代が大幅アップしたことで、「1000円散髪は卒業か」といわれた。首相周辺は「会合後に立ち寄った」と利便性を強調したが、首相就任後3度目となる店選びは、1000円カットに戻ることはなく、「花の銀座」だった。

 関係者によると、首相になれば、警備の問題などから常連の店に行きにくくなる場合があり、野田首相にもやむを得ない事情があるようだ。ただ、牛丼チェーン「吉野家」やファミリーレストラン「サイゼリヤ」を好み、庶民派アピールに寄与していた1000円カット離れは、庶民感覚に乏しい最近の政権運営スタイルにも、重なってみえる。

 首相は、国家公務員改革や国会議員の定数削減に手をつけず、消費税増税を進めようとしている。09年衆院選マニフェストでは公約していないが、年内にも時期や引き上げ幅の具体化に踏み切ろうとしている。マニフェストに「中止」と記した八ツ場ダム(群馬県)の建設再開を決めるなど、政策面のブレが目立っている。【中山知子】

 ◆首相の散髪メモ 就任後、足を運んだ店がすべて違う野田首相と対照的に、行きつけの店に通うケースが多い。鳩山由紀夫氏は東京・田園調布の私邸近くにある美容室を利用。麻生太郎氏は、俳優高倉健も訪れた東京・高輪の「理髪佐藤」に通った。小泉純一郎氏、安倍晋三氏は、多くの政界関係者が通った旧キャピトル東急ホテルの「村儀理容室」の常連だった。菅直人前首相は在任期間中、「首相動静」に散髪に行った記録がなく、「一体どこで髪を切っているのか」と話題になった。

 [2011年12月26日8時5分 紙面から]


おすすめ情報

PR

【公式】100円で最高6億円のチャンス!
初めての方でもくじ感覚で簡単購入!100円で最高6億円のチャンス!
高額キャリーオーバー発生中!オッズパークLOTOは登録費・年会費無料!
お手持ちの口座で簡単登録







日刊スポーツの購読申し込みはこちら
釣り情報
釣果情報 再開しました。