【タイ】タイ警察は24日、日本人を狙い睡眠薬強盗を繰り返した疑いで、フィリピン人の男女(22、29)をバンコク都内で逮捕し、睡眠薬や盗品と見られる携帯電話などを押収したと発表した。容疑者は犯行を認め、「日本人は他人をすぐ信じるので一番だましやすかった」などと話している。
この2人の被害に遭ったとみられる日本人は警察に被害届けが出ているだけで2010年に男性1人、2011年に男性5人、女性1人の計7人で、被害額は50万バーツ以上に上る。
手口は容疑者が被害者に「以前日本に行ったことがある」「親戚、兄弟が近く日本に留学に行く」などと話しかけ、信用させたところで睡眠薬が入った飲み物を勧めるというもの。犯行が行われたのはウイークエンドマーケット、アソーク通りのマクドナルド、ナナプラザ、カオサン通りなど。
睡眠薬強盗はタイで30年以上前からある「定番」の犯罪で、日本語のガイドブックや在タイ日本大使館のホームページにも手口が記してある。しかし、他の犯罪同様、日本人の被害は後を絶たない。