NHK福島県のニュース　福島放送局

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コメ基準値超えは複数要因か

県内で収穫されたコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが相次いで検出された原因について福島県と農林水産省は、「稲のセシウムの吸収を抑える効果がある肥料のカリウムの量が少なかったことなど複数の要因が重なった結果」だとする中間報告をまとめました。
福島県と農林水産省は高い濃度のセシウムが検出された原因を突き止めるため水田や周辺で土を採取するなどして調査を進めてきました。
２５日は福島市内で自治体や農協の担当者が集まって会議が開かれ県と農林水産省が中間報告を示しました。
それによりますと、土のセシウムの汚染がひどくない水田のコメから高い濃度のセシウムが検出されたケースもあり土の汚染の度合いだけでは原因を説明できないとしています。
このためコメの栽培方法を調べたところ肥料のカリウムの量が少ない水田のコメほど高い濃度のセシウムが検出される傾向があったということです。
カリウムはあらかじめ水田にまくことで稲のセシウムの吸収を抑える効果があるとされていて県や農林水産省ではこれが原因の一つではないかと見ています。
また、山あいで農業機械が入りにくく深く耕されていない水田のコメから濃度の高いセシウムが検出されていることから稲の根の張り方が浅く土の表面に降り積もったセシウムを吸収した可能性もあるとしています。
県や農林水産省ではこうした複数の要因が関係しているとみてさらに調査を進めることにしています。

12月25日　20時30分

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