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2011.4/6 Stay by My Side 更新
2011.2/14 短編【R】公開
2010.12/29 サイト元に戻った
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9月7日 『ちょっと憤ったので吐き出す』


東日本大震災の被災地で給食の提供さえままならない状況に思いをはせようと、
福山市教委は5日、市立の小中学校、幼稚園の給食で、通常は1人245円の食材費を145円に抑えた「粗食献立」を行った。
約3万人分で、浮いた約300万円は復興支援のために寄付する。

献立は、ご飯と豚汁、味付けのりと牛乳だけで、子どもたちが一番楽しみにしている主菜はなし。
福山市木之庄町、市立樹徳小の2年2組では、主任栄養専門員の今川京子さん(53)が「この献立でさえ出せない地域があった。同じ小学生の苦労を考えて」と呼び掛けた。
子どもたちは「大切に残さず食べます」などと発言し、給食を平らげていた。

市川友翔君(7)は「早く、みんながおなかいっぱい食べられるようになってほしい」と願っていた。

宮城、岩手両県などの被災地では調理施設が被害を受けたため、パンやおにぎりと牛乳だけの「簡易給食」を続ける学校が相次いだ。

                                                                                   (2011年9月6日  読売新聞


と、まあ日本のどこかでこのような事があったのだと、読売新聞社の公式サイトが報じた。
するとそれを読んだ人々が、この件に関して「酷い話だ」と云う感想を抱いたのだそうだ。
物凄く簡単に要約すると、この件を「酷い」と感じた人の言い分は以下の二点になる。

一つ、「ご飯を減らすなんて子供が可哀想」
一つ、「寄付を強要するな」

他にも様々な意見が飛び交ってはいたが、枝葉の様な物なので無視する事にする。


さて。
まずここまでの(ネットでの反応を目にした)時点で、私が抱いたのは「何言ってんだコイツ等」と云う感想でした。
「ご飯を減らすのは可哀想」って、いや、当たり前でしょう。
今ここでやってるのは、その「可哀想な目に遭っている人が居る」って事を実体験として教えるための『教育』なのだから、可哀想じゃなければハナシにならない。
前提として成り立たない。
市教委の趣味でやっているとでも勘違いしたのかどうか、それは未だに不明である。

今まで『普通』だと思っていた食事(給食)が、こんなにも尊い物であったこと。
自分と同じ日本と云う国に住む、自分と同じ小学生の子供たちが、その『普通』を震災によって奪われてしまっていると云う現実。

それらを小学生に教えるために、私たちはどの様な手段を用いれば良いのだろう。
百の資料を頭に叩き込ませる?
千の言葉で訴えかける?
万の時間を費やして?
だがしかし、それらはただの『情報』でしかなく、決して彼等の『体験』となりはしない。
どこまでもそれらは『遠い場所で起こった他人事』として聞き流され、一瞬の同情が起こりはしても、とても共感に繋がりはしないだろう。
かつて小学生だった私は断言する。
子供は、そこまで賢くは無い。

無論、これが今後数ヶ月に渡り延々と続いていくと云うのなら、私とて諸手を挙げて賛同したりはしないだろう。
繰り返すようだが、私もかつて小学生だったのだ。
給食のありがたさなど身に沁みて判っている。
しかし、この粗食献立はあくまで一日限りの物であり、今後も継続するとはどこにも書いていない。
もし続けると云う情報があったなら、以下の文章は何の意味も無くなるのでスルーしていただいて構わない。
以下の文章とは言っても、一行で終わる程度のものなのだが。

日に三度の食事の中の一食分の、さらにその中の主菜を抜いた程度で、まるで子供が栄養失調で死ぬみたいに騒ぐな、アホらしい

朝食を抜いている児童が居るかもしれない?
それは家庭の問題だ、教育現場に押し付けるな、朝食を抜く事を推奨している公教育現場など絶対に無いと断言してやる。
一食の栄養バランスが崩れる?
それを考えたから汁物が野菜と肉を多く摂れる豚汁になっているんじゃないのか、栄養士を巻き込んだ事案である以上、少なくとも私はそう判断するが。
楽しみにしていた主菜を抜くなんて子供が可哀想だ?
無限ループって怖いね、うん。

次に行こう。
「寄付を強要するな」と云う部分である。
これに対し私はこう考える。

『教育』とは強要されるべきである、と。

「寄付は教育か?」
そう問われたら、私はこう答えよう。

『寄付をする心を育む事こそが教育である』、と

そもそも小学校の教育指導要領、要綱とは、『社会的に望ましい人格を形成すること』を目的として編まれた物である。
本文中にもしっかりとそう明記されている。
弱者を哂い、蔑み、無関心を貫いて平然としているような人格を形成するための物では決して無い。
今回はその教育の(目に見える形としての)結果が『寄付』と云う行為だっただけの話であり、
もしこれで「粗食献立にはしたけれど実際に寄付はしない。浮いた金は明日のプリン代になった」とか言ったら、むしろそちらの方が由々しき問題となるだろう。
金額の多寡のハナシではないのだ。
其処を勘違いしている輩が多くて本当にまいる。

再度、繰り返す。
これは『教育』なのだ。

この国の子供には、労働が許されていない。
したがって、労働の対価としての賃金も子供たちは持たない。
親から貰う小遣いはあるだろうが、それは各家庭によって様々であり、中には一切与えられていない子も居るだろう。
それが良いとか悪いとかを論じるつもりは無い。
要は、それもまた『家庭の問題』と云う一言に尽きる。
十人十色の家庭環境に『平等』などと云う言葉はありえないのだ。

だがしかし、家庭環境は様々であれど、教育は平等に行われるべきである。
公平の機会を均等に与えられ、理解度に個人差はあれど平等に咀嚼するべきである。
ここまで言えば、もうお判りだろう。

主菜の無い給食を見て、子供は何を思うだろう。
まさか喜んだりはしないと思う、どんだけマゾヒストだ。
大抵の子供は、がっかりすると思う。
悲しい気持ちになったりする子も、中には居ると思う。
だが、そうでなくては意味が無いのだ。
『そう』だからこそ、この教育は確たる意味を与えられるのだ。

最初に述べたように、一つは『被災地の辛さを身を持って体験する』と云う意味。
そしてもう一つ。
『自分が辛い思いをした分、自分が我慢をした分だけ、遠い被災地の人が救われるのだ』と云う実感を得る意味である。

『貧者の一灯』、と云うことわざがある。

詳しい説明は必要ないだろう、知りたければヤフーでググれ。
身を切る思いで差し出した物ほど、強く尊い。
要らなくなった服だとか、親に買ってもらったカップラーメンだとか、そんなものを差し出したところで何の意味も無い。
例え被災地にとって意味があったとしても、『教育』としては何の役割も果たしていない。
だからこそ、小学生が差し出すものは、『大好きな給食の主菜』でなくてはならなかったのだ。
私は、そう考える。

ただ、子供たちへのアフターフォローは手厚く頼む。
中には「東北人のせいで俺のエビフライがなくなったぜファック!」と叫ぶ児童も居るだろうから、ゆっくり優しく諭してやってほしい。
彼等は一日分の主菜を失った。
主菜の無い給食を食べなければならないと云う悲惨な体験をした。
それを、ただの『嫌な思い出』で終わらせないでほしいのだ。
君たちがあの日食べられなかった給食は、遠い被災地の小学生を確かに満たしていたのだと。
例えきっかけが強要だったとしても、それは確かに君たちのおかげで成し得た素晴らしき行いなのだと。
いつか、彼等が誇りに思えるよう。
重ねて、お願い致します。

と、まあ私の考えはこんな所。
賛同も批判も反駁も要らないけど、自分の考えだけは持ってみてほしい。


結論 『教育としては問題無い

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