全日本フィギュア、２年ぶり王者の高橋「自信持って４回転跳びたい」

　「自信を持ってできるようにしたい」。優勝から一夜明け、高橋は４回転ジャンプの精度アップに意欲を見せた。

　ＳＰで２００５年の世界選手権以来となる４回転−３回転の連続ジャンプを成功も、フリーでは冒頭の４回転ジャンプを失敗。トリプルアクセル（３回転半ジャンプ）からの連続ジャンプも手をつき、終盤の３回転ジャンプまで転んだ。

　「自分の中では優勝できていない」。フリーの演技に全く納得がいかない。２年ぶりの王者返り咲きで、何とかエースの面目を保った格好だ。

　今季を象徴する言葉は「積極性」。演技での柔軟性を高めるためにバレエを習った。フランスに渡り、アイスダンスの名コーチからスケーティング技術の基礎を学んだ。

　効果は如実に表れ、ステップの切れが増し、演技のスピード感が上がった。「常に前向きに生活できている。充実してぶれずに目標に向かえている」と笑顔をみせる。

　次なる舞台は世界。現王者のパトリック・チャン（カナダ）は４回転をＳＰとフリーで計３度組み込む。高橋の言葉通り、４回転ジャンプの安定感は不可欠だ。（田中充）

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