マンガで分かる心療内科・精神科in新宿
第45回「発達障害・アスペルガー障害って何ですか?」
制 作…「マンガで分かる心療内科・精神科 制作委員会」
作画監督…ソウ 脚本・演出・大人の女性のみつあみフェチ…Y
◆ 解説
というわけで、発達障害の話。いかがでしたでしょうか。
実際「発達障害ではないか?」ということで心配して当院を受診をされる方も多いのですが、実際に診察してみると、自分の見立てでは、そこまで問題がない方がたくさんいます。
「少しコミュニケーションがうまく行かない」というレベルで、必要以上に心配を強めてしまっている方が多いのが現状かもしれません。
そのため、とりいそぎ知識的なものを知っていただきたく、このマンガ制作になりました。
まず大半の方は「心配ない」のでご安心ください。
特に「人との接し方がうまく行かない」という悩みは、カウンセリングで、「ではどう接したらいいか?」ということを話すことで改善していくものです。
この点もご安心ください。
さてこの発達障害、他にも目立った症状として「感覚に鋭敏になりすぎてしまう」というものがあります。
たとえば、周囲からの音に非常に敏感だったり。 誰かに触られることに、必要以上に嫌悪感を抱いたり。
またはちょっとした光などを、かなり敏感にイヤがったり…ということがあります。
ですのであなたの周りにその傾向がある人がいたら、あまり必要以上に刺激しないであげることが大切かもしれません。
また「感覚」以外に、「運動」も、時としてあまり得意ではない可能性もあります。 たとえば動きがぎこちなかったり…。
複雑なスポーツが、結構苦手だったり…。
これは当然、焦れば焦るほど、より症状が悪くなるだけです。
よってもしその傾向が疑われる人がいたとしても、必要以上に指摘したりせず、まったりと見ていてあげるのが一番です。
すると相手はリラックスできますので、スムーズに行動しやすくなります。
何にせよ、「あの人は●●だ」という目で見過ぎず、「その傾向があるかもしれないな」くらいにふんわりと取って、ソフトに受け入れてあげることが大切です。
マンガにもありますが、カンペキな人間なんていません。
すべての人が、それぞれに長所・短所などを持って生きています。
ですので、 「あの人はここがダメだ!」 「ここが悪い!」 なんて風に、マイナスにばかり目を向けないようにしてください。
その思考を持ち続けると、結局はあなた自身のことも、やはり減点主義でしか判断できないようになってしまいます。
大切なのは、相手のいい面を認識してあげること。 そう心がけるだけで、何よりあなた自身のことも、プラスに受け入れていくことができるはずですよ。
(完)
<登場人物紹介>
官越家の末娘。知能が恐ろしく高く、胎児の時点で、外から聞こえる声や音をすべて吸収・理解。
産まれる一月前には三カ国語をマスターしていたと出生後に語る。
たいていの知識を記憶しているため、今後の人生にたいしてどこか悟ったような冷めたような感情を持っている。
母にたいして「父親にラクをさせてあげるのが夢」と語ったところ、母親から「あの人はすでにラクだから気にしないで」と言われ、あらたな夢を模索中。
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