CHARACTER

「ぬ……ぬぎぎぎぎぎっ……!!」

押入れの奥の、さらに奥にしまい込んでいた大きな箱を、
力を込めて引っ張り出す。

だけど、どれだけ引っ張ってみても、
なかなかそれは出てこなくて……

「ぬっ! やっと出てきそ……ぬ、ぬわわっ!?」

あともう少しで取り出せる!と思ったところで、
俺は思い切り後ろに尻もちをついてしまった。

隣りでずっと心配そうに見守っていた彼女が、
あわてて『大丈夫!?』と俺を支え起こしてくれる。

ぬはは〜、ちょっち失敗……。

だけど、無事に箱を取り出すことには成功した!

箱を開けると、もうずいぶん長いこと使っていない
クリスマスツリーが、昔に見たままの姿で納められていた。

「よかった! やっぱりここにしまってあったんだ。
 よ〜し、それじゃあ2人でツリーを飾るのだ〜!」

俺の言葉に、『おー!』と拳を上げてはりきる彼女。

たったそれだけの行動にも、愛おしさがあふれてくる。

ツリーと一緒に入っていた、
オーナメントがたくさん入った袋を取り出すと、
彼女はわぁっと顔を輝かせた。

「じゃあ、俺は星型のオーナメントを飾っていくから、
 君はリンゴ型のオーナメントを飾ってね。
 君のぷくぷくなほっぺたと同じ色なのだ」

俺が言うと、彼女はちょっとむっとしたように頬を膨らませる。

あれれ、何でだろう?
ぷくぷくって言い方がよくなかったのかな?

「ぬわわ〜、怒らせちゃってゴメン!
 でも、本当にそっくりだよ。ほら……」

俺は彼女のほっぺたに、そっとキスをする。

するとそのほっぺたは、みるみる赤くなっていって……

「ほら、このリンゴ型オーナメントと同じ色なのだ!
 なんなら鏡を持ってこようか?」

立ち上がる俺を、彼女はあわてて抑え込む。

ぬ〜? ちゃんと教えてあげようと思ったのに、変なの。

俺は首を傾げたけど、真っ赤になった彼女が
『早くツリーを飾っちゃおう!』と急かすので、
元気よく頷いて従った。

――それから数十分後、
俺達はオーナメントを全て飾り終えた!

「それじゃ、電気点けるよ〜!」

スイッチをオンにすると、ツリーに巻かれたライトは
赤、青、黄色……と様々に色を変えて、優しい光を放つ。

『キレイ……』とため息のように呟きながら、
うっとりとツリーに見入る彼女。

うん、確かにツリーもすごくキレイ。だけど……

俺は彼女をそっと後ろから抱き締めて、
ほっぺたにキスをする。

驚いて俺を見る彼女。

そのほっぺたの色は……
やっぱり、リンゴとおそろいだ。

「クリスマスパーティの準備も出来たし……
 もうちょっとだけこうしてていい?」

尋ねながら、もう一度キスを贈る。

『……聞きながらキスするなんて、ずるい』

呟こうとする彼女の唇を、俺の唇で封じて……

俺は、彼女の肌のいたるところを
リンゴ色にする遊びで楽しんだ。

キス顔

※クリックで別ウインドウで大きく表示します。
※F11キーを押すと全画面表示になります。
 全画面表示を止める場合はもう一度F11キーを押して下さい。

クリスマスプレゼントとして、
ツイッター用壁紙とアイコンを用意しました。
ぜひ、ダウンロードしてお使い下さい。

アクセス集中により、ダウンロードしにくい場合がございます。
その場合は、大変お手数ですが、
時間をおいて再度アクセスをお願いいたします。

download

※各ファイルにはキャラクターのアイコン・壁紙のデータが入っております。
※ダウンロードしたファイルはZipとなっております。解凍してご利用下さい。