2011年03月23日(水)

手に血がつかない救急では、痛みはわからんのだ

テーマ:救急プライマリケア

(地震前の予約投稿)

救急相談ダイヤル:8月ピークに利用低迷 1月は半減の321件--伊賀 /三重

 救急医療の負担軽減を目的に伊賀市が昨年7月から始めた「救急相談ダイヤル24」の利用が低迷している。8月の622件をピークに減少傾向が続き、1月の利用は321件に半減。市地域医療対策室は積極的な利用を呼び掛けている。【伝田賢史】

 ダイヤルは東京都の業者に委託して実施。医師や看護師が体調不良や、けがの応急措置などへの相談を24時間、無料で受けている。市民が直接電話するほか、119番通報を受けた市消防本部が、本人の同意を得て転送する場合もある。

 同室によると、利用件数は昨年7月589件、8月622件となっていたが徐々に減少し12月には最少となる267件まで落ち込んだ。「猛暑による体調不良での利用や、開始当初の注目も落ち着いたため」とみている。

 一方、市消防本部の救急搬送件数は、昨年7月~今年1月の月平均で357件と、前年同期比で10件減少した。同室は「センター開設効果の有無については、軽症での通報が減ったかどうかの検証を待つ必要がある」としている。

 市は積極的な利用を呼び掛けようと、1日付の市広報紙にチラシを付けた。

〔伊賀版〕

http://mainichi.jp/area/mie/news/20110312ddlk24040196000c.html

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引用ここまで



猛暑による体調不良での利用が減ったのはわかるけど、


「注目」で利用するものではないでしょう。


Facebookじゃないんだから。



市役所の広報不足により、存在を忘れられてる可能性はあります。


市役所の人は実際に救急をやる訳じゃないから、


病院の負担を減らすために


救急相談ダイヤルを本気で広報・普及する気は起こらないのかもしれません。




病院側も市役所にお任せではなく、

独自の広報・普及策を展開すべきです。


手に血がつかない救急では、痛みはわからんのだシャア



2011年03月06日(日)

まさに机上の空論

テーマ:救急プライマリケア

へき地医療支援システム:県立医大、医師を“玉突き”派遣 移動短く診察長く /福島


 県立医大(福島市)から2病院を通して医師を“玉突き”で医療過疎地の診療所に派遣する「へき地医療支援システム」が注目を集めている。都市部の大学病院から直接診療所に派遣する仕組みが一般的だが、県立医大方式は医師の移動時間が短くて済み、診療にじっくり取り組める利点がある。11日に開かれる文部科学省の医学部定員に関する検討会で、菊地臣一学長が全国的にも先進的な「福島モデル」として概要を発表する。

 システムは04年度に開始。

(1)県立医大の助手15人を県立会津総合病院に週1回派遣

(2)会津総合は助手受け入れで診療時間が空く医師を県立宮下と県立南会津の両病院に派遣

(3)同じく余裕ができた宮下から柳津町と金山町の国保診療所に、

南会津から只見町国保朝日診療所に医師を派遣する。


 これにより、柳津町で毎週月曜▽金山町で毎週火~金曜▽只見町で隔週木曜--に内科医と整形外科医の応援が受けられるようになった。

 玉突きの元となる助手は、臨床研修が終わったばかりで、県立医大で研究しながら診療に当たる。県が1人当たり年間800万~1000万円の人件費を負担する。安くはないが、立場が不安定になりがちな

臨床研修終了直後の助手を好待遇で迎えることで医師確保ができる。

 県立医大は助手枠を90人に増やし、別事業では地域の拠点病院に定期的に派遣するなど、地域医療再生に取り組んでいる。【種市房子】

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110303ddlk07040069000c.html

引用ここまで
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わかりにくいので図にすると

①     福島県立医大
         ↓
②    県立会津総合病院
     ↓         ↓
③県立宮下病院 県立南会津病院
     ↓         ↓
④柳津町診療所 只見町診療所
 金山町診療所

この「先進的な福島モデルw」の弱点は、

・弱点1

県立会津総合病院
県立宮下病院
県立南会津病院
この3病院の医師が、
現時点で十分足りている、
という前提で成り立っていること。


・弱点2

県立医大に「助手」が都合よく集まる
という前提で成り立っていること。


・弱点3

②③の病院の医師にとっては
かえって不都合でめんどくさく、
はっきりいってメリットがない。
下手するとかえって離職を招く


>全国的にも先進的な「福島モデル」

いかにも現場に出てない偉い先生の考えそうなことであると同時に、

4年前に僕が勤めていた病院で「玉突き派遣」を実際にやっており、
じつは全然先進的じゃない。


>臨床研修終了直後の助手を好待遇で迎える

2chにも書いてありましたが、
要するに
研修医上がりの「いまいち使えない医師」
の給料を普通にするということ。
2011年02月26日(土)

心窩部痛の鑑別診断

テーマ:救急プライマリケア

いつになく真面目なタイトルw


「腹痛」


胸痛・頭痛と並んで、救急医にとって恐ろしい症状です。


たかが「腹痛」と思うかもしれないが、

救急医は警察沙汰訴訟沙汰の

リスクを背負いながら腹痛を診ている。







腹は場所によって呼び方がある。


但し、

病院に行って「心窩部が痛いです」

とか言うと医療関係者だと思われて警戒されます。


(1) 心窩部(みぞおちあたり)
(2) 右上腹部(右季肋部)
(3) 左上腹部(左季肋部)
(4) へそ部
(5)(6) 右・左側腹部
(7)(8) 右・左下腹部
(9) 下腹部

戦闘医師  ~医療のスキマに火を放て!~


【心窩部痛鑑別疾患】


心臓→ 心筋梗塞 心膜炎
大動脈→ 大動脈解離 腹部大動脈瘤
肺→ 肺炎 胸膜炎
食道→ 逆流性食道炎
胃十二指腸→ 胃炎胃十二指腸潰瘍
膵臓→ 膵炎
腎臓→ 腎盂腎炎 腎尿管結石
虫垂→ 虫垂炎の初期
その他→ 感染症 腸閉塞 腹膜炎 便秘 など

あと女性なら子宮外妊娠や卵巣捻転など婦人科系も一応考慮します。


冗談抜きで死に直結する病気が含まれています。




実際には症状の経過、腹部触診所見、痛みの性状・・・


簡単に言えば話を聞いて腹を触ることで、

あるていど診断が絞れます。




それでも死に直結する病気が否定できないときは、

たとえ時間外であっても緊急検査をします。



犯罪者にはなりたくないですからね。

2011年02月24日(木)

話はそれからだ。

テーマ:救急プライマリケア

救急医療シンポ:軽症の利用抑制ルール訴え--南相馬 /福島

 相双地方の救急搬送の増加などを考える「救急医療シンポジウム」(南相馬市主催)が17日、同市で開かれ、市民ら約400人が参加した。勤務医らが現場の実情を説明。救急搬送の必要のない軽症患者も病院に運び込まれて医師の負担が増しているため、受け入れを抑制するルール作りの必要性を訴えた。

 小野田病院(南相馬市原町区)の菊地安徳院長は講演で、「軽症の“救急”患者やコンビニ受診が多く、医師が疲弊して重症患者の受け入れに支障をきたしている。医師不足の解消も必要だが、救急の受け入れを減らすことを考える必要がある」と指摘した。


 市立総合病院(同)の及川友好(ともよし)副院長は「相双地域には300床以上の病院がない。救急医療には充実した施設が必要で、基幹病院となる大規模病院を設ける時期に来ていると話した。

 聴講した南相馬市の病院に勤める女性(40)は「どういう状況の時に救急車を呼ぶべきか、一般市民がきちんと判断できれば軽い患者の利用が減るのでは。病院がセミナーなどで積極的に知らせればいいと思う」と話した。【神保圭作】

http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110220ddlk07040069000c.html

引用ここまで

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よくあるコンビニ受診抑制のお話。



特筆すべきは


及川友好 副院長


>基幹病院となる大規模病院を設ける時期に来ている


って、その病院で働く人をどうやって集めるつもりだよ?


という突っ込みがあちこちから聞こえてきそうです。


周辺の病院を全部潰して一つにまとめると言うことでしょうか?


政治家や行政職が

「大きな箱を作れば、万事OK!」と考えるのはよくある話ですが、



仮にも病院勤務の「副院長」がこのような実情無視の発言をするとは、

市立総合病院の中身も推して知るべしという感じです。



「北秋田市民病院」など、箱だけ立派で中身スカスカの病院は全国各地に散在しています。


「副市長」の間違いじゃないかと思って3回位見直しましたよ。


あるいは、実家が土建屋だとか?


確実に言えることは、彼が望むような相双地方の医療再生は夢のまた夢ということです。


まずは、南相馬市立総合病院を医療従事者が全国から集まる人気病院にすること。

話はそれからだ。


2011年02月16日(水)

偽物の救急車

テーマ:救急プライマリケア

家庭用に救急車マニュアル=適正利用を呼び掛け-総務省消防庁


救急出動件数が急増する中、総務省消防庁は救急車を正しく活用してもらおうと、家庭向けの利用マニュアルを作成する。タクシー代わりの不適正利用を防止するとともに、脳疾患のような迷わず救急車を呼ぶべき事例も症状別に紹介する。近く詳細を固め、来月にも同庁ホームページに掲載するなどして広く活用してもらう考えだ。
 マニュアルでは、


「蚊に刺されてかゆい」

「食事中に舌をかんだ」

「入院予定日だから病院に行きたい」


など、実際にあった緊急度の低い救急車の利用事例を紹介。タクシーなど他の手段で病院に行ける場合は、119番を控えるよう呼び掛ける。
 一方で、「顔がしびれる」といった重大な病気の兆候を見逃さないよう、成人・小児別にすぐに救急車を呼ぶべき事例も掲載。救急車を呼ぶか迷った場合は、東京都の救急相談センター(電話#7119)などに連絡するよう促す。(2011/02/16-16:33)

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011021600654

引用ここまで

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午前2時。


夢を切り裂くような


PHSの音で一気に現実に引き戻される。


「ぴりりりり!ぴりりりり!ぴりりりり!」


「はい、当直の○○です」



暗闇の中、何事だろうと不安な気持になる。



「事務当直です!救急隊からお電話です!」


がばっと布団から出て、


緊張・・・そして救急隊からの報告を待つ。


・・・。


・・・・・・。


「救急隊です。

65歳女性、

蚊に刺されてかゆい

と救急要請がありました」



プンプンむかっパンチ!




正直、殺意が




2011年01月18日(火)

無医自然・自然に還ろう(後編)

テーマ:救急プライマリケア

命のともしび そのままで:6 情報編 「自然な死を」変わる意識


回復が見込めず、死が近いとわかったら、どんな治療やケアを受けたいか。

 厚生労働省が2008年、一般の人たちを対象に実施した調査によると、死期が6カ月以内に迫っている場合、71%の人が延命医療を「望まない」「どちらかというと望まない」と回答した。

 一方で希望するのは、「苦痛を和らげる」が52%で最多。「延命医療を中止して、自然に死期を迎えさせる」が28%で、割合は10年前の同様の調査から倍増した。

(中略) 

 医師の措置で生命を終わらせる「安楽死」や「人工呼吸器取り外し」の事例が表面化し、いわゆる終末期医療に注目が集まった。最近は「患者にとって、どんな最期が望ましいか」に焦点が移ってきている。


 「終末期」とは具体的にどんな状態をさすのか、実は明確な定義はない。「延命」についても、何が延命にあたるのかははっきりと決まっておらず、人生の終わりをめぐる議論が本格化するのはこれからになる。

 (以下略)

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201101160125.html

引用ここまで

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さて、タイトルの「自然に還ろう」ですが、

プロフィールの口癖にも書いていますが、

「自然に還ろう」を使うようになったきっかけがあります。



90代男性、農業

1週間前から寝てばっかりいて

ご飯を食べなくなったということで受診。

肺炎の診断で入院。


抗菌薬:ユナシンSで加療

痰より肺炎球菌検出

一旦解熱。

再び発熱

痰よりMRSA検出

バンコマイシン開始

一旦解熱したが、

再び発熱。

呼吸不全悪化

痰と血液から

Pseudomonas cepacia
が検出。


何これ??ヽ(;´Д`)ノ


緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)

の仲間っぽい名前だけど??


調べました。

↓↓

セパシア菌(Pseudomonas cepacia)

水環境を好み、

自然環境では、

腐敗した野菜や、

畑などの

湿った部分の土壌、

淡水の沈殿泥などに存在する細菌



家族に説明しました。


俺 「・・・というわけで、健康な人には悪さをしない、

   畑や池に普通にいる、抗生剤の効きにくい菌が、

   体の中で暴れているんですよ。」


家族 「それはどういうことなんでしょう?」


俺 「・・・う~ん・・・

   簡単に言えば、

   体が自然に還りつつあるということです


家族 「よく畑いじってたからね・・・」


俺 「このままだと、肺の中に管を入れて、機械に息をしてもらう

   気管内挿管と人工呼吸をしなければ、体の中の酸素が不足します。

   でも『かわいそうだから管を抜いてくれ』とたのまれても

    殺人罪に問われる恐れがあるので

   一度入れたら調子が良くなるまで絶対に抜けません。」


俺 「苦しくないように、このまま自然のままにする方法もあります。」


家族 「苦しまないように、自然のままにしてください」





これ以降、

「自然の中に普通にいる、抗生剤の効きにくい菌が~」

   ↓
「体が自然に還りつつあるということです


という流れが僕の中で定番になりました。



「自然」=「良いモノ」と思われがちですが、

自然は生物にとって利益にも脅威にもなるものであり、

生き物は最期、自然に飲みこまれていくのです。


医学というのは、この自然の脅威から人間の健康を守る側面があると、

そう信じています。


2011年01月18日(火)

無医自然・自然に還ろう(前編)

テーマ:救急プライマリケア

命のともしび そのままで:6 情報編 「自然な死を」変わる意識


回復が見込めず、死が近いとわかったら、どんな治療やケアを受けたいか。

 厚生労働省が2008年、一般の人たちを対象に実施した調査によると、死期が6カ月以内に迫っている場合、71%の人が延命医療を「望まない」「どちらかというと望まない」と回答した。

 一方で希望するのは、「苦痛を和らげる」が52%で最多。「延命医療を中止して、自然に死期を迎えさせる」が28%で、割合は10年前の同様の調査から倍増した。

 「患者を生きる そのままで」で紹介した磯辺紀子さんは、管による栄養補給といった措置を拒み、娘の家で亡くなった。

 90年代に80万人台だった国内の年間死亡数は、03年に100万人を超した。2020年代には150万人台と推計されている。

 医師の措置で生命を終わらせる「安楽死」や「人工呼吸器取り外し」の事例が表面化し、いわゆる終末期医療に注目が集まった。最近は「患者にとって、どんな最期が望ましいか」に焦点が移ってきている。


 「終末期」とは具体的にどんな状態をさすのか、実は明確な定義はない。「延命」についても、何が延命にあたるのかははっきりと決まっておらず、人生の終わりをめぐる議論が本格化するのはこれからになる。

 厚労省の人口動態統計によると、日本人が亡くなる場所は、かつては医療機関より自宅が多かった。それが76年以降は逆転。09年には医療機関で亡くなった人が81%、自宅は12%だった。国は06年、24時間体制で往診する医師への診療報酬を手厚くする「在宅療養支援診療所」の制度を作り、在宅への支援を進めている。ただ、地域によって診療所の数や質にはばらつきがある。

 最期を家で迎えるための支援のしくみとして、医師の往診や訪問看護、場合によっては介護保険を利用した訪問入浴やヘルパーのサービスなどがある。終末期医療に関する厚労相の懇談会が昨年末にまとめた報告書は、医療に加えて、患者の生活を支えるしくみを含めた情報の普及を課題にあげた。

 懇談会座長の町野朔(さく)上智大教授は「まず医療や福祉にかかわる人が、終末期医療についての正確な知識を持ち、わかりやすく説明することが必要。一般の人も、末期になっても条件次第で家で過ごせることなど、理解を深めてほしい」と話す。(辻外記子)

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201101160125.html

引用ここまで

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わかりやすいのは『末期癌』の終末期。


『末期癌』は治らないし、延命しても苦しいだけだとみんな知っている。




では、人間の自然な終末期=『老衰』はどうか?


「もう年だし・・・」と命には限りがあることを理解している人も多いが、

一方でなかなか理解できない輩もいるw


これなんて典型例です。



「この前まで元気だったのに!」

「昨日までご飯を食べていたのに!」
「去年まで畑仕事をしていたのに!」



50代、60代ですら心筋梗塞や脳梗塞で一日で急変することもあるのに、

80代、90代の急変に納得できないとは何をかいわんや。


自分の面倒見の悪さを認めたくない輩、(医者じゃないんだからしょうがないです)

自分の超高齢親の老衰を認めたくない輩、(しっかりしてください)



今の若者は「ゲーム脳」とか言いますけど、

団塊の世代にも医者はホイミとかケアルとかエリクサーとか

ゲーム的な治療能力を使えると信じている、

「ゲーム脳中高年」が稀ですが確実に存在します。


前置きが長くなりすぎたので後編に続く。

2010年12月04日(土)

救急大人の事情

テーマ:救急プライマリケア

救急電話相談大人も


県は来年7月から、大人向けの「救急電話相談事業」を始める。15歳未満の子どもについては2007年から電話相談に応じており、「急病時に適切なアドバイスを受けられた」などと好評を得ている。今回、救急医の負担を軽減し、救急医療機関としての機能をより適切に発揮できるようにするため、大人にも事業を拡大することになった。

 県内では、手術や入院治療のできる二次救急医療機関や、重篤な救急患者を診療する三次救急医療機関を利用した救急患者(09年度)のうち、入院した患者は15%にすぎない。15歳未満に限ると、93・5%が入院せずに帰宅している。

 小児救急電話相談は、保護者が、休日・夜間の子どもの急な病気にどう対処したらいいか判断に迷ったとき、看護師や医師に電話で相談ができるもので、全国同一の短縮番号(#8000)で該当する都道府県の窓口につながる。

  厚生労働省の補助事業で、県内では土日を含む毎日午後7~10時に受け付けている。

 09年度は、新型インフルエンザの影響もあり、前年度比1・6倍となる2753件の相談を受理。このうち、救急車の利用を勧めたのは、わずか0・1%(3件)だった。相談者からは「発熱嘔吐(おうと)で不安だったが、体調変化がなければ翌日受診で大丈夫とアドバイスされ、慌てず済んだ」などと好評だ。

 大人向けの電話相談は、県単独事業で、県医師会に委託する。1000万円を来年度当初予算の概算要求に計上した。大阪市などの先行事例では、救急車の搬送割合低下などの効果が出ているという。県地域医療対策課は「医療機関への適切な誘導で、県民の不安を解消できれば」としている。

2010年12月3日 読売新聞)

引用ここまで
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ようやく『大人の事情』に合わせた電話相談ダイヤルができました。

「コンビニ受診の解消」
「救急車の適正利用」
の推進に向け、前進してほしいです。


だた、この救急電話相談なんですが、いくつか問題点があります。

「救急車を呼べは確実に診てもらえる」 とか
「病院の玄関に入ってしまえば診てもらえる」 とか
適当な相談員がたまにいる

混んでいてつながらない

やっていない時間帯がある。


とりあえず運用実績を積んで、
今後の課題を明らかにして
来年度はもっと予算を付けて本格的に運用してほしいですね。
2010年12月02日(木)

救急を終了

テーマ:救急プライマリケア

愛知県済生会病院 一般、救急を終了 来年4月

県済生会病院、来年4月リハビリ専門に

県済生会病院(名古屋市西区)が、医師不足から来年4月、一般病院から回復期リハビリ専門病院になることが分かった。11月25日に開かれた社会福祉法人「恩賜財団済生会」(東京・港区)の施設運営委員会で承認された。同財団では全国で95医療施設を運営しているが、医師不足からリハビリ専門の病院に代わるのは初めて。同病院は名古屋市の救急病院に指定されていたが、4月から辞退する。(高貝丈滋)

 同病院によると、2001年頃には常勤医師が35人いたが、6年前に臨床研修制度が始まって以後、

激減し現在は18人。病院経営も4年前から赤字に転じた。新制度導入により、国家試験に合格した医師が症例の多い大規模な総合病院を研修先に選ぶ傾向が強まったためとみられる。

 1932年の開設以後、一般病院として運営してきたが、皮膚科、呼吸器科、整形外科は非常勤の医師が診察しており、総合病院としての運営は厳しい状況だった。

 計画では、3月末で救急病院や一般病院としての役目を終え、4月からはほかの病院で手術を終えた脳卒中や整形外科の患者などの回復期リハビリ専門病院になる。4月以降、病院の改修工事にも着手し、3年後にはリハビリセンターを完成させたい意向だ。

 現在診察を受けている患者については、提携している名鉄病院(名古屋市西区)で診療を続けてもらえるよう配慮するほか、泌尿器科と人工透析内科は1年間、患者の対応をする。名鉄病院の同財団への譲渡についても検討されている。

 県済生会病院の坂井直大事務部長は「名古屋市内には大きな病院が多く、生き残るためにリハビリ専門病院としての選択肢を選んだ」と話している。同病院では11日に、地元住民への説明会を開催する予定だ。

2010年12月2日 読売新聞)

引用ここまで
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一昔前、『受け入れ出来ないなら救急やめちまえ!」と暴言を吐く輩が結構いました。

今ではあまり見ませんが。



病院が救急の受け入れを辞めるのは珍しい話でも何でもないですが、一応保管します。
2010年10月07日(木)

総合医って何者?

テーマ:救急プライマリケア

 県、総合医育成へ 独自プログラム受講者を募集


 県は今月から、専門分野を超えて全身を診察できる総合医を育成する「いわてイーハトーヴ総合診療医育成プログラム」の育成医師募集を開始した。来春から育成を始める。各地の病院が「リーグ」を組み、地域医療を目指す医師の多様なニーズに連携して対応。医師不足で地域医療を担う総合医の必要性が高まる中、医療現場自ら地域医療を支える人材を育てる。

 プログラムは、各地域の基幹病院と地域病院などがタッグを組み、育成リーグを形成。育成医師は各施設を回り、経験豊富な総合医らから指導を受ける。

 対象は後期研修医や専門医からの転向を目指す医師ら。修練期間はおおむね3年間。

 育成する総合医は

一定規模の病院で内科全般に対応し、専門医を補完する「病院型総合医」と、

地域病院で保健や福祉と連携し

地域や生活に密着した医療を行う「地域包括型総合医」の2タイプ。

 【詳しくは岩手日報本紙をご覧下さい】

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引用ここまで




近年良く聞く、『総合医』 なる医者。


『総合医』 = なんでもできる


と思っている人も多いかもしれないが、これは違う。


少なくとも、なんでも治せる医者ではない。




じゃ、『総合医』 は何をする医者か?

自分なりの私見を書きます。



① 救急車大病院の救急担当病院


救急と言うのは、素人受けするような


血まみれ交通外傷とか、

薬物中毒とか、

吐血とか、

心肺停止とか、

溺れたとか、

マムシにかまれたとか、


そんな 『派手』 かつ 『わかりやすい』 ものばかりではない。



実際の救急外来で多いのは



頭が痛い。

めまいがする。

目の前が暗くなる。

のどが痛い。

胸が苦しい・痛い。

息が苦しい。

腹が痛い・苦しい。

体がしびれる。



↑こう言って歩いてくるのが大半である。


なんだ、大したことないじゃん('A`)


と思う人もいるかもしれない。



しかし上記の主訴は、

全て『明日死ぬかもしれない』

病気の可能性があります。

(((゜д゜;)))



放置しても良くなるものも多いのですが、

『死ぬかもしれない』病気=「地雷」 を見逃して、

実際に患者が死ぬと、

業務上過失致死やら

訴訟やらで

罪人扱い、臭い飯を食う羽目になるかも・・・

(((゜д゜;)))



ほとんどの医者が救急を嫌がる理由はここにあります。

正直、専門ばかりやっていると、

なかなか「他の診療科」の病気の見極めは難しいと思います。



ここで、全身を診察し、

『ヤバい』 か 『そうでない』 か

判断するときに、総合医が活躍できます。


『地雷見極め専門医』 


と言い換えても良いと思います。






② 病院大病院の不定愁訴担当病院


どんな病院にも、必ずいるのが、

訴えの多い人!


大抵、何年も前から症状が続いている高齢者が多い・・・


頭がモーッとして、

胸がモヤモヤして、

お腹が張って、

体が痒くて、

腰と膝が痛い。


等と言ってる人。


医者 「その症状、いつからあるの?(・∀・)」

 

患者 「もうずーっとなの('A`)」

 

 

開業医にでも行ってくれればいいのですが、

なぜか「自分は重症」と思い込んで

大病院に来ちゃうような人・・・


頭がモーッとして、→神経内科、脳神経外科

胸がモヤモヤして→呼吸器内科、循環器内科

お腹が張って   →消化器内科、婦人科

体が痒くて     →皮膚科、アレルギー科

腰と膝が痛い   →整形外科



1日にこんなに受診できるわけがありません!!


大病院は、それなりに専門性を必要する人が行くところなので、

こういう患者がいると本来の機能を発揮できません。


そこで、

こういう患者は『総合医』が『総合診療科』でみればいい、

ということになります。





③ 病院小規模病院の一般内科医病院


①②を含め、外来にいろんな訴えの人が来ます。


内科なのに『眼が痛い』とかマジで来ます。


僻地の公立だと①のような救急もします。


胃カメラ、大腸カメラ、胃瘻造設、腹部エコー、

心エコー、甲状腺エコー、頸動脈エコー、

胸腔ドレーン、心嚢穿刺、気管切開、

ペースメーカー導入、透析

頭部~骨盤のCT(MRI)画像診断


あたりができると

総合内科医としてほぼ完璧と思います。


さらに、縫合やら脱臼の整復、骨折の診断と応急処置、

耳鼻科の鼓膜切開、眼底検査、なんかも出来ると便利です。


④ 病院開業医病院


①②を含め外来にいろんな訴えの人が来ます。


救急は「当番日」があります。


医療機器は規模と資金力によります。




【結論】


以上を踏まえると、

『総合医』

というのは

どんな場面でも幅広く大活躍するガンダムガンダム

限られた場面で性能をフルに発揮するズゴックズゴック
      ↓ではなくて

どんな場面でもそれなりに対応するザクザク

だと思います。


2日続けてガンダムネタですみません



つまり

専門性よりも汎用性を重視した医者、

と言えます。


車でいえば

ハイエースでもトラックでもGT-Rでもなく、

カローラって所でしょうか?




個人的には


大病院の安い給料で


「①救急地雷処理」


「②不良債権不定愁訴処理」


をやることに魅力を感じません。





総合医をやるなら、絶対に、


「③小規模病院一般内科」


「④開業医」


です。



似たようなリスク、似たような仕事内容なら、

収入が多い方が断然お得です¥






さらに言えば、『総合医』は

医者からは「中途半端で使えない」と言われ、

患者には「専門の先生に診て欲しい」と言われ、

マスコミで取り上げられつつも

日本の医療業界でやり玉にあげられる存在です。


地域医療や救急といった「絶賛崩壊中」の分野で運用しやすいため、

「専門医」が言うほど「使えない」訳ではないだろうと思います。

特定臓器専攻になってからけっこう立ちますが、

「総合医」に目くじらを立てる「専門医」の気持ちがいまだによくわかりません。

「総合」という文字がかっこいいから??

ザクなのにガンダムみたいなイメージが嫌い??

汎用医、一般医、救急診断医、とかにすれば良かった??

ホント、謎です。


ですが、無用なトラブルを避けるため、診療科を聞かれたら「内科」と答え、

細かく聞かれたら「○○(内臓)科」と答えるようにしています。



また、ザクにもデザートザク、ザクマリナー、ザクキャノン、ザクタンク、高機動型ザクと

ある程度専門的なザクがいるのと同様、専門性をもった総合医も実際には多いです。




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