学生進路調査 地域医療に前向き9割 職務環境に条件付き /北海道
札幌医大(札幌市中央区)が全学生を対象に行った進路アンケートで、地域医療に90%近くの学生が関心を持っていることが分かった。
その半面、「協力が得られる医療機関・医師の存在」「子供の教育環境」などを条件に挙げる声も多く、地域医療を充実させる環境整備が重要なことが改めて浮き彫りになった。
調査は今年2~3月、同大の全学生631人を対象に、初めて実施した。368人(回収率58・3%)から回答があった。
地域医療について
「キャリア形成後に従事したい」が43・5%がトップで、
「一定期間なら従事したい」(39・7%)、
「若いときから従事したい」(5・0%)と合わせ、計88・2%が前向きだった。
一方、地域医療従事に求める条件(複数回答)は、
「協力が得られる医療機関・医師の存在」(73・8%)、
「子供の教育環境」(52・8%)が上位を占めた。
また、都市部への交通アクセスや給与を挙げる回答も40%を超えた。
同大は08年度入試から地域医療を担う人材を募る特別推薦を始めている。調査した神津英至・特任助教は「学生が予想以上に地域医療に関心のあることはうれしい。医療連携などを整備し、学生に応えていきたい」と話している。【千々部一好】
http://mainichi.jp/life/edu/university/news/20111111ddlk01100155000c.html
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引用ここまで
何をもって、「地域医療」と定義しているのかわかりませんが、
>一方、地域医療従事に求める条件(複数回答)は、
>「協力が得られる医療機関・医師の存在」(73・8%)、
>「子供の教育環境」(52・8%)が上位を占めた。
>また、都市部への交通アクセスや給与を挙げる回答も40%を超えた。
頑張ってもこういう条件を満たせないから
「僻地」と言われるわけだが。
(地理的に)
>「協力が得られる医療機関・医師の存在」
要は、自分の所で手に負えない患者の送り先と
自分の代わりに一時的に仕事を代わってくれる人のこと、
ですね。
都会だと、いくらでも送り先があるから良いが、僻地はそうもいかない。
どこに、
どういう患者を
どういう手段で
どれくらいの時間で搬送できるのか。
行く(搬送する)ときはいいさ。
救急車は120km/hで高速をかっとばしてくれるし、
ドクターヘリだとあっという間に到着する。
本当につらいのは帰り道だったりする。
行くときは高速道路で1時間半、でも帰りは下道をチンタラ4時間とか。
行くときはヘリで1時間、でも帰りは深夜バスとフェリーを乗り継いで12時間とか。
島は、まあ仕方ないさ。
それに、公共交通機関の時間次第では、
サウナとかネットカフェに1泊して、翌朝のんびり帰ることもあるし。
意外とネックになるのが陸の僻地。
村に医師が自分だけの時は、自分は病院に残ることになるから無問題だが、
診療所とか、あるいは医師が複数いたりするときは、自分が搬送についていくことになる。
陸にある僻地の自治体にお願いします。
帰るときは、俺が金出すから高速で帰ってください。
次の日も仕事なんです。
ある先輩は、「自分がお金を出すから高速を使ってくれ」と言ったのに、
救急隊に断られて、下道を6時間かけて帰ってきたそうです。
まあ、その病院は当然のように崩壊しましたけどww
自分の代わりに一時的に仕事を代わってくれる人、については
その人の性格と、なんとかこなせる仕事量でおさまるのか、
で決まってくるので、
僻地云々というよりは、
人間関係と病院のマネージメントの問題です。
>「子供の教育環境」(52・8%)
正直、これはあきらめた方がいい。
小学生くらいなら、僻地で少年時代を過ごすのも悪くないが、
さすがに地元じゃないのに僻地で高校生するのは無理がある。
進学するにせよ就職するにせよ、
都市部が色々な意味で圧倒的に有利である。
妻子を僻地に連れてきたのは良いが、
1年で妻子が実家に帰った先生を数名知っています。
僻地は(原則)単身赴任と心得ること。
淋しがり屋は僻地医療に向かない。
>都市部への交通アクセスや給与
一番望ましいのは、夕方の便がある空港、
または新幹線の駅が割と近所にあること。
新幹線がなければ、せめて在来線特急が止まる駅か、高速道路が近所にあること。
これ以下の条件、
一般道とかバスしかないような所だと、
自前で交通アクセスをするしかありません。
つまり、僻地から都市に行くために最も最適な車が必要になります。
空港もない島なら、自分の船かなぁ・・・そういうところに勤めたことはないけれど。
秋田市まで20kmと近く、
搬送し放題だし、
秋田市内に住むことも可能だし、
新幹線はないけど高速道路と奥羽本線で
秋田駅、秋田空港へのアクセスも抜群であり、
意外とポテンシャルが高い。
地域医療に関心を持っている学生が多いにも関わらず、
一見、地理的条件のよさそうな病院が虫の息だったりする。
まあ一言でいえば、「心の僻地」であり、
医者の居心地が悪く、仕事がしにくい病院なんでしょうね。
独断と偏見で「心の僻地」を定義するならば
①住民・患者が病院・医者をなめきっている。
(深夜休日に気軽に受診、自分たちのわがままが通ると思っている等)
②行政・自治体が病院・医者をなめきっている
(要求ばかり1人前で、自分たちは医療に協力しない等)
③病院の看護師・事務職員が医者をなめきっている
(頼んだ仕事はしない癖に、医者の仕事は増やす等)
「心の僻地」は都会の真ん中にもあり、
最高の立地条件にも関わらず、
医師が大量退職する場合もある。
新幹線、空港、高速道路で、
「地理的僻地」は年々改善してきていると思いますが、
「心の僻地」はカネとハコでは解決し難い問題です。