2011年02月03日(木)

喘息は馬鹿にできないとこれで分かっただろ

テーマ:医療訴訟

熊本地域医療センター:医療過誤訴訟 1審判決を支持、医師会側の控訴を棄却 /熊本

 ◇福岡高裁判決

 急性心筋梗塞(こうそく)を気管支ぜんそくと誤診され男性(当時76歳)が死亡したとして、熊本市の遺族3人が市医師会に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が27日、福岡高裁であった。古賀寛裁判長は約2300万円の支払いを命じた1審・熊本地裁判決を支持し、医師会側の控訴を棄却した。

 判決によると、男性は03年5月29日、呼吸困難などの症状で医師会が開設する熊本地域医療センター医師会病院を受診。担当医は十分な検査をしないまま気管支ぜんそくと診断し、男性は3日後に転院先で急性心筋梗塞で死亡した。

 同病院は「判決文が届いてから代理人弁護士と相談して対応を決めたい」としている。


引用ここまで

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急性心不全、俗に言う『心臓喘息』です。


よくある病態です。


そのうち、こういう判例出ると思ってた。




喘鳴を見たらとりあえずレントゲンです。


できれば心電図も。




ちょっとした迷いや気の緩みで犯罪者になるのが臨床医と言う仕事です。


医療と言うのは、たとえ100%善意で行っていても犯罪すれすれなのです。




品行方正かつ真面目に人生を送りたい人は、救急なんぞに手をつけてはいけません。




というわけで、


「今度から喘息(疑い)は全例2次救急送りにしましょう。」


というのが流行する予感。



2011年01月30日(日)

医療の破壊者、医師を屠る者

テーマ:医療訴訟

適正で迅速な裁判環境づくり進める 長野地裁・家裁の貝阿弥所長会見

長野地裁・家裁所長に19日付で就任した貝阿弥(かいあみ)誠氏(59)は、長野地裁で会見し、2009年5月の施行から2年近くになる裁判員制度に「適正で迅速な裁判を行うための環境づくりを進めたい」と抱負を述べた。

 貝阿弥氏は「裁判官からは、裁判員の意見にはっとさせられ、勉強になったことも多いと聞いている」とも語り、市民感覚を反映させる制度を評価した。

 印象に残る担当事件は、2003年から4年間、東京地裁で手掛けた数々の医療過誤訴訟を挙げ「患者が高水準の医療を期待する一方、医師はわれわれが思う以上に一生懸命で、両者の調整が悩ましかった」と振り返った。

 貝阿弥氏は岡山県出身。1978年に東京地裁判事補に任官し、法務省大臣官房訟務総括審議官や東京高裁判事などを歴任した。

 (妹尾聡太)

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20110129/CK2011012902000105.html


引用ここまで

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>医師はわれわれが思う以上に一生懸命で、


この記事を見た時、


この人は医師が一生懸命やってないと思っているのだろうか?


という感想を持ち、大変違和感を感じました。


この人の医療過誤訴訟を見ると、驚きの全例医療側敗訴です。







★ペースメーカー手術遅れ死亡 東京女子医大に賠償命令

 「妻が心臓病で死亡したのは病院側がすみやかに治療しなかったためだ」として、
遺族の夫らが東京女子医大(東京都新宿区)と担当医を相手に4400万円余の
損害賠償を求めた訴訟の判決が2日、東京地裁であった。貝阿弥誠裁判長は
「医師には速やかにペースメーカーを埋め込まなかった過失がある」と述べ、
病院側に計3900万円の支払い を命じた。

 判決によると、神奈川県相模原市の女性(当時55)は不整脈の一種を発症し、
97年10月17日に同病院で診察を受けた。担当医はペースメーカーの埋め込みが
必要だと判断し、同月31日に入院させたうえ11月4日に埋め込み手術をする
計画を立てた。ところが女性は手術前日に心臓発作を起こし、8日後に死亡した。
判決は、緊急治療の必要があったと結論づけた。


不整脈には全員ペースメーカーをしなければ、訴訟で負ける。
不整脈では全員緊急入院が必要、という素敵な判例です。


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<医療ミス判決>産科医院に2億2千万円の賠償命令 東京地裁

帝王切開で出産後、多量に出血して植物状態になったとして、東京都内の女性(37)と
夫が千葉県習志野市で「関本産婦人科医院」を経営する「医療法人寛和会」と医師2人に計
約2億7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は9日、総額2億2000万円余
の支払いを命じた。貝安弥(かいあみ)誠裁判長は「(適切な処置が可能な)病院に早く
転院させるべきだった」と医院側の過失を認めた。

判決によると、女性は01年6月、同医院で帝王切開を受けて長男を出産した。直後から
腹内の出血が始まり、医師は「医院では処置できない」として、約6時間後に転院させた
ものの、女性は植物状態になった。

争点は術後の措置が適切だったかどうかだった。判決は「出産から約4時間後には転院
のための手続きを始める義務があった」
と認定した。そのうえで、将来の介護費用を
約1億円(1日1万5000円)、逸失利益を約5500万円などと算定して高額賠償を
命じた。

習志野市医師会によると、同医院は現在閉院している。同医師会は「自主的に廃業したと
聞いている」と話している。(毎日新聞)


6時間後と4時間後で天と地ほどの差ですね。


4時間後に転院して植物状態になったら、2時間後には(以下略)

2時間後に転院して植物状態になったら、1時間後には(以下略)
1時間後に転院して植物状態になったら、30分後には(以下略)
という判決になっていたかもしれません。


医師を悪者にして金を絞りとれればそれでOKということでしょうか?

短期的にはそれでOKだったのかもしれませんが、

長期的には妊産婦の命を危険にさらす結果となりました。


こういう判決が産科医療を破壊し妊婦の命を危険に曝す結果となりました。

貴重な産科医が裁判によって撲滅された。これは事実です。


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産科医が気管内挿管の技術を持たなかったために、

無呼吸状態で生まれた新生児の救命ができなかったとして、
死亡した女児の両親が千葉県銚子市の診療所に約8580万円の損害賠償を求めた訴訟は7日、

5500万円の 支払いなどで双方が合意し、東京地裁(貝阿弥誠裁判長)で和解が成立した。 女児は99年12月に仮死状態で
生まれ、自発呼吸がないまま01年9月に死亡した。両親は(1)呼吸抑制の副作用のある無痛分べん薬を
母親の承諾なく投与した(2)救急車到着までの50分間、呼吸確保のための気管切開をせず酸素マスクだけで
処置していた――と、産科医のミスを主張していた。

死産も医者が悪い。


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土浦市の「土浦協同病院」で脳動脈りゅう切除手術を受け、直後に死亡した女性(当時48歳)の遺族が、
病院を経営する県厚生農協連合会に約7000万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(貝阿弥誠裁判長)は25日、 主治医が危険性の説明を怠った責任を認め、病院側に345万円の支払いを命じた。


ミスがなかった時に医者を悪者にできる、便利な『説明義務違反』




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「歯科医が適切な歯磨き指導をしなかったため虫歯になった」として、東京都内の女性(24)が、都内にある
矯正歯科医院の歯科医2人に約410万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、55万円
支払いを命じた。貝阿弥誠裁判長は「矯正治療中は虫歯になりやすいことを説明し、歯磨き指導をする義務がある。
ブラッシングを丹念するよう十分指導すれば虫歯の発生は防止できた」と歯科医の責任を認めた。判決によると、
女性は1998年3月から2002年1月にかけて、口中に固定器具をつけた矯正治療を受け、完了後、上前歯4本が
虫歯になっていることが分かった。歯科医側は「十分に指導した。歯磨きで口内の衛生を保つのは本人の責任 」と
主張したが、貝阿弥裁判長は「今まで通リ歯磨きするように、と述べる程度の指導では不十分」と退けた。

どうみても言いがかりみたいな裁判ですが、

歯科にも容赦ありません。

「虫歯になったら歯医者が悪い。」


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「人間が死ぬのはすべて医者のせいだ。

医師は基本的にろくでもない連中なので、

金をふんだくってやればいいんだ。

でも、医者は思っていたよりは、マシだったな。」

貝阿弥誠氏の本音は上記のとおりとお見受けしましたが、どうでしょう?

2011年01月27日(木)

もはやレッドリストか

テーマ:医療訴訟

出産後死亡の女性「医師が適切な処置怠る」 遺族の主張ほぼ認める 水戸地裁判決

 茨城県取手市の医療機関で女性=同県利根町=が出産後に死亡したのは医療ミスが原因として、遺族が医療法人「緑生会」(千葉県我孫子市)と医師に約8500万円の支払いを求めていた訴訟で、水戸地裁(窪木稔裁判長)は27日、約6959万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 判決によると、女性は平成17年8月17日、緑生会が運営していた産婦人科クリニックで女性が男児を出産した際、子宮から大量に出血。同21日に女性が死亡した。

 原告側は、女性が大量に出血していたにもかかわらず、医師が分娩室(ぶんべんしつ)を離れ、輸血や病院搬送などの適切な処置を怠ったため死亡したとして、約8471万円の支払いを求めていた。

 窪木裁判長は「医師が医療水準にかなった医療行為を行っていれば生存していた可能性が高い」として、病院搬送時期の判断を除いて「的確な判断、処置を怠った」と、原告側の主張を認めた。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/110127/ibr11012719190069-n1.htm

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引用ここまで。



また貴重な産科医が撲滅されました。



「こどもを生むというのは、とても危険で大変なこと」



周産期死亡率の推移つきで小学校の教科書に載せたい。


本気です。


「おかあさんに感謝しましょう」と優等生的に締めればOKだと思う。

2011年01月26日(水)

せ先生、手術はどうでした?

テーマ:医療訴訟
提訴:71歳男性死亡で遺族が県を訴え 「医師過失」損賠求め /青森

 県立中央病院で心臓手術を受けた男性(当時71歳)が医師の過失で死亡したとして、遺族が県に慰謝料など約4600万円の損害賠償を求める訴訟を青森地裁(貝原信之裁判長)に起こした。21日にあった第1回口頭弁論に県側は出廷せず、答弁書で争う姿勢を示した。

 訴状によると、男性は09年に心臓弁膜症と診断され、人工弁を付ける手術を受けた。手術中、心臓からの出血を理由に約5時間半にわたって心停止状態にされたため、心機能が低下して死亡したという。【高橋真志】


http://mainichi.jp/area/aomori/news/20110122ddlk02040054000c.html


引用ここまで

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ドラマ



家族「せ先生、手術はどうでした?」


医者「成功しました」


家族「あ、ありがとうございます(泣 」




家族「せ先生、手術はどうでした?」


医者「手を尽くしたのですが・・・残念ながら・・・」


家族「ううっ(泣 」





現実


家族「手術終わりました?」


医者「成功しました」


家族「( ´_ゝ`)フーン」


家族「手術終わりました?」


医者「手を尽くしたのですが・・・残念ながら・・・」


家族「医療ミスだ訴えてやる(゚Д゚#) ゴルァ 」






2011年01月16日(日)

CTは「免罪符」(゚∀゚)

テーマ:医療訴訟

愛知・一宮市に賠償命令 市民病院の医療過誤で名古屋地裁

愛知県一宮市の70代の男性が症状が激しい穿孔(せんこう)性腹膜炎で死亡したのは一宮市立市民病院が必要な画像検査を怠り医師の診断が遅れたためだとして、遺族が市に4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、名古屋地裁であった。永野圧彦裁判長は「当初の診察時に急性症状の診断に有用な腹部のコンピューター断層撮影(CT)をすべき注意義務があった」と過失を認め、市に1590万円の支払いを命じた。

 判決によると、病院は2005年7月4日、男性が腹痛を訴え救急搬送された際、腹部のCT検査をしなかった。翌5日の撮影で判定できたが、既に症状が悪化し、手術は不可能で6日に死亡した。

 

 市側は限られた時間の中で多数の患者を診断する救急外来医に、すべての検査を求めるのは困難などと主張したが、永野裁判長は「診断で重大な病気を患っていた可能性は否定できなかった」と指摘した。

 死亡との因果関係については「穿孔性腹膜炎は、発症から手術までの経過時間が長いほど症状が悪化する。当初に腹部CT検査を行えば消化管の穴が診断できた可能性が高く、緊急手術が行われれば救命できた可能性が高い」と判断した。


 一宮市民病院業務課の話 当方に落ち度はないとして争ってきたので主張が認められず残念だ。判決文を読み込み、今後の対応を検討する。

(中日新聞)


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011011490120511.html


引用ここまで

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救急で頭痛を診て、結果が悪ければ「CTを撮れば・・・」と裁判所の先生方はおっしゃいます。


なので、腹痛でもこういう判決が出ると思ってました。




CTさえ撮っておけば悪者にならない可能性が高い!




救急車の腹痛即CT!(゚∀゚)


頭痛ももちろん即CT!(゚∀゚)


ちなみに微妙な心筋梗塞は見逃しても犯罪者にならないという高裁判決



今までは、腹痛患者の腹部を触診等して、CTが必要かどうか入念に判断しました。

そこが、腕の見せ所でもありました。



これからは、


強い腹痛→ 「CT撮りましょう。(強い推奨)」


並みの腹痛→「CTを撮るのもいいと思います。(推奨)」


軽い腹痛→「心配なら、安心のためにCTを撮るという手もあります(提案)」


で行こうかと思います。




次は、

胸痛でやってきて、急性大動脈解離を見逃して、

「胸部CTを撮れば・・・」という判決が出ると予想しています。


CTを撮っても明らかな所見を見逃すと犯罪者になる判決は出ています。

 事件番号:平成12年(ワ)第4390号
 事件名:損害賠償請求事件(医療訴訟)
 裁判年月日:2004年6月25日
 裁判所名:名古屋地方裁判所




どういう患者にどういう医療をすべきか?

最終決定権は裁判所にあります。


医者が犯罪者になるかどうか?

これも最終決定権は裁判所にあります。

2010年12月05日(日)

注目の地域、それは『湘南』

テーマ:医療訴訟

ニワトリが先か卵が先か・・・

『湘南』・・・学生時代よくドライブに行きました。

僕にとっての湘南のイメージは、サザンと暴走族です。年がばれる

『湘南』は理不尽な要求をする患者と、それに応戦する病院のオンパレードなんでしょうか?


理不尽な病院とそれに応戦する患者なんでしょうか

ひとつ思ったのは、病院の善意やら患者の民度やらに依存する医療は脆いんじゃないかなということです。

湘南地域の医療従事者も既に同じことを考えているかもしれません。

平塚市民病院は『とりあえず謝っとけ。金で解決。どうせ税金、他人の金』という印象。

とりあえず「金で解決」という地獄の沙汰も金次第を地で行く病院のようです。

湘南地域の医療が、今後どのような方法を見出し、どのような方向に向かっていくのか?

熱い視線で注目しています。


======ここから長いよ。

市民病院の医療事故死訴訟、和解案受け1750万円支払い/平塚市

平塚市は18日、平塚市民病院(平塚市南原1丁目、石川直巳病院長)で2008年3月に起きた医療事故の損害賠償請求訴訟で、1750万円を支払う和解案を受け入れると発表した。

 同病院によると、同年3月1日朝、当直の男性医師(44)が、腹痛で救急外来した男性(当時69歳)を急性膵(すい)炎の疑いと診断。入院した男性は鎮痛剤などを投与され、一時痛みが軽減したものの、午後8時に心肺停止に陥った。午後9時50分に集中治療室(ICU)で入院時の検査結果を再確認したところ、消化管に穴が開いていることが分かり、人工肛門(こうもん)などを取り付ける緊急手術を行った。しかし、症状は改善せず3日午前8時50分に亡くなったという。

 遺族側は「診断の遅れがなく、直ちに手術をしていれば救命できた」と主張し、09年8月に総額約5600万円の支払いを求める損害賠償請求を東京地裁に提訴。市側は「来院後すぐに診断がなされ手術を行っても救命できたとまではいえない」と反論してきた。

 今年8月、原告の訴えを一部認める裁判所が和解を勧告。市は遺族側の精神的苦痛を考慮し、受け入れを決めたという。

 石川病院長は「患者の診療に不十分な点がありましたことを深くおわび申し上げます。反省点を今後の診療に生かしてまいります」と話した。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1011180019/


市民病院の医療事故で女性に賠償金支払いへ、9月定例会に議案提出/平塚

2010年8月18日

平塚市民病院で2009年2月に子宮頸(けい)がんの手術を受けた藤沢市内在住のパート女性(62)が膀胱(ぼうこう)などに損傷を受けた医療事故で、平塚市は18日、女性に対して賠償金約295万円を支払うことで合意したと発表した。27日に開会する市議会9月定例会に関連議案を提出する。

 同病院医事課によると、産婦人科の男性医師(47)が女性の手術を担当。子宮の一部を超音波メスで切除した際、メスの熱で膀胱に穴を開けたという。術後に尿漏れがあり、女性は09年4月に穴をふさぐ手術を受けたが完治せず、横浜市東部病院で同年10月に再度手術を受け、今年4月に完治したという。

 女性が休業補償や通院交通費などの補てんを求め、同病院で協議した結果、賠償金を支払うことを決めた。内訳は休業補償約173万円、慰謝料約101万円など。

 同病院の石山直巳病院長は同日、「患者に安全で信頼される医療を提供する診療体制の充実に努める」とのコメントを発表した。

市民病院治療ミスで平塚市が440万円支払い

2009年9月9日

 野良猫にかまれてけがをした親指の診察を平塚市民病院(南原1丁目)で受けた同市在住の中華料理店の店長(45)が、治療ミスで関節が動かなくなったとして、市に約3400万円の損害賠償を求めていた訴訟で、平塚市は9日、一部訴えを認めて男性に約437万円を支払うことで和解すると発表した。同日、市議会9月定例会に関連議案を追加提案した。

 市によると、男性は2003年2月、店に出入りしていた野良猫にかまれた右手親指が化膿(かのう)して救急外来を受診。その後7回の通院で患部を切開するなどの治療を受けたが、3月半ばには骨にも細菌が侵入する化膿性骨髄炎と診断された。手術を受けたものの、親指の第一関節が動かなくなり、身体障害者に認定されたという。男性は「骨まで傷が達していたのに皮下脂肪の切開にとどまり、治療が不十分だった」と主張。07年3月に横浜地裁に損害賠償を求めて提訴した。ことし7月、地裁は市側の過失を指摘した上で、和解案を提示していた。

 市は「男性の肉体的・精神的苦痛を考慮して受け入れを決めた」と説明。石山直巳病院長は「万全の治療を提供できなかったことをおわびします」とコメントした。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0909099/

100万円の損害賠償へ、医療事故で遺族と示談/平塚市

2009年11月19日

平塚市は19日、平塚市民病院の整形外科で今年2月、入院中の女性患者が食事をのどに詰まらせ死亡した事故で、女性の遺族に100万円の損害賠償金を支払うことで示談が成立した、と発表した。24日開会の市議会12月定例会で、関連議案を提出する。

 市によると、事故が起きたのは2月15日で、管理栄養士の女性が市内在住の女性患者(79)に対して、おかゆと細かく刻んだ副菜を用意すべきところ、誤って通常の食事を出した。そのため、女性は副食のキャベツなどを口に入れた際にのどを詰まらせ、嘔吐(おうと)。看護師が発見し吸引などを行ったが、回復せずに死亡。同病院は賠償について遺族側と交渉していた。

 給食業務を受託しているグリーンハウス(東京都新宿区)は市側に60万円の賠償金を支払ったという。

 石山直巳病院長は「不幸な結果を招いたことを、あらためておわび申し上げます。事故原因の究明を行い、システムの改修や院内ルールの改正など対策を講じ、再発防止に努めております」とコメントを出した。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/0911190021/

平塚市民病院が救急医療強化へ、医師ら増員で実現

2010年4月17日

平塚市民病院(同市南原、石山直巳病院長)は今春から、地域の医療ニーズに応えるため、24時間休みなく急患を受け入れる「救急医療(ER)」の体制を強化していく。4月から救急専任医を1人から2人に増員し、今秋ごろに3人とする。7年以内に、より高度で専門的な医療を施せる「救命救急センター」を目指し、平塚周辺の医療サービスを充実させる。

 市消防本部によると、市内の救急搬送者は過去3年で年間1万人余り。同病院が受け入れている割合は2009年は36・6%で民間の平塚共済病院(追分)の41・7%を下回る。さらに07年実績と比べても、1ポイント余り下がっているという。全国的な問題でもある医師や看護師の不足が大きな要因で、十分な緊急診療体制を築けていない状態が続いてきた。

 平塚市民病院では夜間は当直医2人が急患に対応しているが、専門外の疾患を診断せざるを得なかったり、緊急手術時にはほかの患者を受け入れられなかったりするケースもあるという。こうした課題を解決するために今後、医師や看護師など医療スタッフを増員し、できるだけ多くの急患を受け入れ、地域住民の信頼を回復するのが狙いだ。

 4月からは救急専任医が2人、秋までには3人となり、いずれは5人体制を目指す。現在計画が進む新病棟建設後の2016年度ごろには、高度で専門的な医療が必要な重症患者を24時間365日体制で受け入れる「救命救急センター」として機能させる方針だ。

 県が指定する県内の救急医療センターは、東海大学医学部付属病院(伊勢原市)や藤沢市民病院、小田原市立病院など14カ所ある。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1004160036/


2010年12月04日(土)

No Doctor,No Error

テーマ:医療訴訟

9000万円支払い和解へ 辰野町立病院賠償訴訟

 辰野町立辰野総合病院で出産した女児(6つ)に障害が残ったのは医師の過失が原因だとして、両親が病院を運営する町に約1億6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、町が地裁飯田支部の和解勧告に従い9000万円を支払うことで和解する見通しになった。3日開会の町議会12月定例会で町提案の関連議案を全会一致で可決した。

 矢ケ崎克彦町長は提案理由説明で「家族が女児の後遺症に苦しんでいることを真摯(しんし)に受け止めたい。生活不安を考えると訴訟を長引かせることは適切ではないと判断した」と述べた。議案可決を受け、21日に同支部で和解が成立する予定。

 訴状によると、2004年8月23日夜、女児の母親(43)は入院していた同病院で破水したが、約1時間にわたって適切な処置を受けられなかった。このため女児は仮死状態で生まれ、脳性マヒの障害が残ったとして慰謝料や介護費用などの支払いを求めた。


引用ここまで

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2000年代前半は、ホントこういう訴訟が多かった。


「悪い結果」 は

「医療ミス」 で

「医者のせい」


医者がいなければ、

診療もしないし、

ミスも事故も起こらず、

悪い結果にはならない。

すくなくともその病院の周囲ではね・・・


辰野町立辰野総合病院の産科の現状  


果たして、僕の妻が出産するときは

この国の産科医療はどうなってることやら。

産科医療の現状をみると妻子が死んでも文句はいえないね。


やっぱり義務教育で

・医療の現状

・高齢出産のリスク

・野良妊婦のリスク   

・生命維持には限界があること

・誰にでも平等に「死」が訪れること

・救急車の適正利用


あたりは教えてほしい。

国レベルが無理ならせめて市町村レベルで・・・


2010年11月26日(金)

頭痛は即CT当直医の常識

テーマ:医療訴訟

誤診で重度後遺症

千葉市、6600万円賠償 海浜病院夜救診

2010年11月26日11時02分[千葉エリア]

千葉市立海浜病院(美浜区)の夜間救急初期診療部(夜救診)の担当医師がくも膜下出血を見逃し、市内居住の40歳代女性に重度の後遺障害を生じさせたとして市は25日、女性側に約6600万円の損害賠償金を支払ったことを明らかにした。12月議会に市長専決処分を報告、承認を求める。

 女性は昨年9月23日夜、自宅で倒れ救急車で同病院に搬送された。頭痛、吐き気などを訴えた女性を、夜救診担当の非常勤医師は「過換気症候群」と診断。点滴などの治療を行った上で、自宅静養を指示、帰宅させた。

 症状が改善しないため女性は翌日、別の医療機関を受診。

「くも膜下出血」と診断され緊急手術を受けたが、寝たきり状態となる重度の後遺障害が生じた。


引用ここまで。



くも膜下出血。


かなり高頻度で発生するとともに、

見逃すと訴訟になる確率が高いという、

当直医にとっては

恐怖の代名詞的地雷疾患




今回の記事の事案は、

下記のとおり判例が出ているので、裁判で勝てないという判断だったと思います。



27490028 S59.05.23 奈良地裁葛 昭和56年(ワ)第37号 判例 損害賠償請求事件
38歳、独身女性クモ膜下出血の患者が診断の遅れにより死亡した事例において、適期に適切な診断を下されておれば右患者の生存の可能性が極めて高かつたとして、診断の遅れと死亡との間に相当因果関係が肯定され、診断の遅れの死亡に対する起因力が六割の損害賠償責任が肯定された事例。 外科医からクモ膜下出血の疑いを指摘され、自らもその可能性を十分に認識していた内科医が、クモ膜下出血の有無の確定診断のためのCTスキヤンによる再検査またはそのための転院措置等をなさず、漫然と、点滴、投薬等のみを行つていたことは、診療債務を怠つた過失に該当する。



頭痛

くも膜下出血疑い

即CT


『容疑者』 『被告』になりたくなければ、

この流れは救急当直医にとって、いまや『常識』と思います。


こんなこともありました。



但し、CTを撮影しても5~12%はわかりません。


CTでわからなかったら


『良くならなかったり、だんだん頭痛が強くなるようならまた来てください』


と言って帰していますが・・・








2010年11月26日(金)

千里の道も一歩から

テーマ:医療訴訟

診断めぐり遺族が逆転敗訴「当直医に専門判断は酷」 福岡高裁

2010.11.26 19:21

 大分県宇佐市の佐藤第一病院を受診した男性会社員=当時(42)=が帰宅途中に急性心筋梗塞(こうそく)で急死したのは診断ミスが原因として、遺族が同病院を経営する医療法人「明徳会」(同市)に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、福岡高裁は26日、約5100万円の支払いを命じた1審大分地裁中津支部判決を取り消し、請求を棄却した。

 広田民生裁判長は判決理由で、男性を診断した

当直医の専門が一般内科で、急性心筋梗塞の治療に携わった経験がないと指摘。

「循環器専門医と同等の判断を要求するのは酷」と遺族の主張を退けた。


 判決によると、男性は平成17年11月18日夕、胸の痛みを訴えて佐藤第一病院を受診。当直医が心電図検査で逆流性食道炎の疑いがあると診断し、男性を帰らせた。男性は帰宅中に倒れ、急性心筋梗塞で死亡した。


引用ここまで

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常識的な判決で良かったです。



胸痛の救急患者で、

急性心筋梗塞を疑って、

心電図や血液検査をしたけど

診断できなくて


「一晩様子見ましょうか」


翌日に心電図と血液検査を再検査すると


どう見ても心筋梗塞です本当にありがとうございました(ノДT)



自分や自分の同僚を含め、何例か経験があります・・・



この判例で、救急医療が崖っぷちから少し後退してくれる事を願います。


当直医として安心して働け、なおかつ自分が具合の悪い時に診療を受けることが出来る世の中になってほしいです。




ちなみに、この佐藤第一病院

すでに循環器科の常勤医はおりませぬ。

2010年11月26日(金)

『犯罪者』と呼ばれる覚悟はあるか【後編】

テーマ:医療訴訟

医療事故:専門外の診療で急死 当直医の責任どう判断 あす控訴審判決--福岡高裁②


 1審判決によると05年11月18日夕、胸部に痛み を訴えた男性会社員(当時42歳)が救急病院を受診。


病院は当直態勢で、内科の医師が心電図などを基に逆流性食道炎の疑いと診断し、胃薬を処方した。男性は病院を出た約10分後に倒れ、別の病院に搬送されたが、

急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した。内科医は急性心筋梗塞の治療経験がなかったという。


 心電図の自動解析装置は「異常なし」と判定していたが、審は、心電図検査が急性心筋梗塞の所見を示していたと認定。循環器の専門医への相談や血液検査、超音波検査をすべきだった として病院側の過失を認めた。病院側は判決を不服として控訴した。


 控訴審で病院側は循環器病の専門医、木村剛・京都大教授の鑑定書を提出。木村教授は当時発症していたとみられる心臓疾患と逆流性食道炎などの症状が酷似しており「専門外の当直医に、専門医でなければ気づかない軽微な心電図の変化などから診断を要求するのは無理」と指摘した。病院側の弁護士は「高裁の判断が1審同様なら、専門医がそろわない救急病院は難しい患者を引き受けづらくなる」と話している。

 一方、遺族側の弁護士は「事故が起きた病院には循環器の医師もおり、適切な措置を講じていれば救命できた」としている。


http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20101125ddg041040005000c.html


引用ここまで

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胸痛、というだけで、医者ならだれでも心筋梗塞が頭に浮かぶはず。


現時点の日本の司法に従えば、

当直医が取るべきだった行動は、


① 「心筋梗塞は専門外なので診れません」 と断る


② 循環器医を呼び出す。


どちらも合法だと思います。





素人は、じゃあ『②循環器を呼び出す』にすればいいだろ! と思うでしょう。


循環器が何十人もいるような病院ならそれでいいでしょう。




しかし、日本の救急病院のなかには『循環器医が2~3人しかいない』ところもかなりあります。


2日に1度、『胸痛』のために深夜に救急に呼び出されたら、疲れきってやめてしまいます。


なので、循環器の先生が疲弊しないよう、


救急当直医が『胸痛』が緊急性の高いモノなのかどうか判断することになるのですが、


なにせ判断を間違えたら上記の記事の通り犯罪者扱いです。


たいした病気でない場合は、循環器の先生に『こんなことで呼びやがって!』と怒られます。


なので「専門外なので診れません」と断るのが現時点では真っ当な判断です。


調子こいて引き受けるのは怖いモノ知らずがやることです。

僕も研修医時代そうでしたけど・・・




控訴審判決で逆転無罪になれば、「たらい回し」は多少改善に向かうことが期待できます。


但し、いくら無罪になっても、裁判で「被告人」にされた事実は変わりません。


裁判沙汰を避ける目的で、「たらい回し」はまだまだ続くでしょう。


誰だって、「被告」にはなりたくありませんから。



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