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【大相撲】

稀勢の里が琴奨菊を圧倒 横審稽古総見

2011年12月24日 紙面から

横綱審議委員会の稽古総見で、激しくぶつかり合う琴奨菊(左)と稀勢の里=両国国技館で

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 初場所前の横綱審議委員会による稽古総見が23日、東京・両国国技館で一般に無料公開で行われ、新大関場所に臨む稀勢の里(25)=鳴戸=が、本場所で11勝24敗と苦手にし、先場所まで6連敗中の“先輩”大関琴奨菊(27)=佐渡ケ嶽=に4戦全勝。大関陣らとの申し合いを含めて8勝5敗と順調ぶりをアピールした。横審の鶴田卓彦委員長も「初場所で優勝の可能性はかなりある」とべた褒めで、日本人横綱誕生を心待ちにした。

 国技館に飾られている優勝額は32枚。日本人最後の優勝額は2006年初場所の栃東。それも今場所で姿を消す。「こんなばかな話はない。日本人が1人も入ってないなんて。これで国技と言えるかっていうんだ。頑張ってもらわないと」。鶴田委員長が嘆くのも仕方ないが、その思いが届いたのか。新大関の稀勢の里が苦手の琴奨菊に4戦全勝と気を吐いた。

 本場所で11勝24敗。大関昇進を決めた九州場所千秋楽でも、渡し込みで敗れるなど6連敗中と苦手にしている。しかし、激しい稽古に加えて大関昇進からくる自信なのか。苦手を克服してみせた稀勢の里に、鶴田委員長は「欲が最もあふれていたのは稀勢の里だね。今までにないファイトを燃やしていた。横綱を意識しているね」と大絶賛し、日本人V、そして日本人横綱誕生に期待をかけた。

 開催した今年3度の中で最多となった2831人の観衆から最も大きなかけ声をもらった稀勢の里は「稽古場で勝ったからいいやと思ったら本場所でバサッとやられますから」と気を引き締め、「もっと切れ味を増して、速い相撲を取りたいです」と意欲的。貪欲に横綱を目指していく。 (岸本隆)

 

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