群馬県の八ッ場ダムについて国土交通省が22日、事業を継続する方針を決めたのに対し、民主党の前原政策調査会長が方針に反対する考えを示したことについて、群馬県の大澤知事は「許せない思いだ」と不快感を示し、1日も早い事業の再開を求めました。
建設が中断されていた群馬県の八ッ場ダムについて前田国土交通大臣は22日、「予断なく検証のプロセスを踏んだ結果事業の継続という結論を出した」などと述べ、国土交通省として八ッ場ダムの事業を継続する方針を示しました。これに対して民主党の前原政策調査会長は記者会見で「本体工事のための予算を無理やり来年度予算案に入れるなら、党として反対をする」などと述べ、党として今回の国土交通省の方針に反対する考えを改めて強調しました。前原政策調査会長のこの発言に対し、群馬県の大澤知事は「事業継続という結果が出たのにこれに異を唱えるのは許せない思いだ」と不快感を示しました。そのうえで大澤知事は「国は建設を進めるべきだし力強い声で確実に進めると言った前田国土交通大臣は必ずやってくれる」と期待感を示し、1日も早い事業の再開を求めました。