金町~柏市にかけて放射線量の高い、いわゆるホットスポットがあるという情報を頂きました。
そこでググってみたところ、以下のサイトにたどり着きました。
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
こちらでは、各地において有志による放射線量を測定し、毎日PDFで公表されているとのこと。
そこで、このHPの千葉と東京のPDFをダウンロードして見てみると・・・
千葉 (PDF)
東京 (PDF)
確かにほかの地域ではバックグランドレベルの放射線量であるにも関わらず、葛飾区金町、千葉県柏市(2カ所)、千葉県流山市の4カ所で明らかに他より高い線量が測定されています。
でも、数値を眺めただけじゃ分からないので、グラフにしてみました。
小さくて分かりにくいかもしれませんが、おおよその感じは掴めるかと思います。
オレンジ色の流山市が最も高い線量から開始し、綺麗な対数曲線で減少しています。
柏市の2カ所も流山市ほど明らかではないですが、対数曲線で減少していますね。
一方、緑色の葛飾区については最初が低くて、数日後から上昇、そして対数曲線で減少。
・・・最初は測定に慣れてなかったのかな?
いずれにせよ、5/3~4の時点で、いずれも 0.4 μSv/h を若干下回っていますね。
このグラフを見て、この測定数値は(誤差はあるにせよ)機器の故障や測定者のミスではないな、と感じました。
(同じくらいの放射線量が測定されている地域も、同じような減少曲線を描いていますから。)
最初に測定値が高く、その後対数曲線で減少したのは、ヨウ素131(半減期8日)の影響によるものでしょう。
今後はこのヨウ素131の関与はなくなり、セシウム134(半減期2年)と137(半減期30年)の影響が残りますので、ほぼこの値・・・0.3 μSv/h 前後で推移するんじゃないかと予想されます。
この数値 0.3 μSv/h で1年間普通に過ごした場合、1年間の積算被曝線量はどうなるでしょう?
文部科学省の福島県内の学校に対する影響評価の際の計算に倣って、8時間を屋外、16時間を木造建物内で過ごしたと仮定して計算してみましょう。
(木造建物では40%に減少するとの計算による)
(屋外) 0.3 μSv/h × 8 h + (屋内) 0.3 μSv/h × 0.4 × 16 h = 4.32 μSv/日
4.32 μSv/日 × 365 日 = 1,576.8 μSv/年 ≒ 1.6 mSv/年
となりますね。
(内部被曝は考慮していません。ご注意を。)
一般公衆の線量限度は年間 1 mSv はですので、それを若干超えてしまいます。[m:60]
しかし下図のとおり、世界ではそれを遙かに超える放射線量の地域に住んでいる方もいて、線量増加による影響は認められていないのも事実です。
なお上記測定データは地上1mでの測定によるものですので、マンションの高層階に住んでる場合は極端に減少しますし、木造建物よりも放射線防護が高い鉄筋コンクリート建物にお住まいの場合の放射線量は10%にまで減少するとの報告があります。
また、0.3 μSv/h が続くと仮定していますが、実際にはヨウ素131やセシウム134がさらに減少するので、少なくとも 5% とか 10% くらいは積算値が少なくなるのではないでしょうか。
確かに年間 1 mSv を超えるとなるとご不安もあろうかと思います。
しかし、それほど神経質になることもない数字ではないか、と個人的には思っています。
例えば、風が強く土埃が舞っているような場合は、呼吸によって吸い込む事による内部被曝を減らすため外出を控える。どうしても外出する場合、マスク(花粉用やウィルス用で十分)をつける。急なことでマスクが用意できない場合、ハンカチを湿らせて鼻と口に当てるだけでも、放射性物質を含んだ塵を除く効果が期待できます。
今後、このホットスポットについても、行政がなんらかの調査や措置をとってくれるよう願っていますし、近隣の住民の方は行政に対し何らかの行動を起こしてもよいのではないかと思います。
そこでググってみたところ、以下のサイトにたどり着きました。
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング
こちらでは、各地において有志による放射線量を測定し、毎日PDFで公表されているとのこと。
そこで、このHPの千葉と東京のPDFをダウンロードして見てみると・・・
千葉 (PDF)
東京 (PDF)
確かにほかの地域ではバックグランドレベルの放射線量であるにも関わらず、葛飾区金町、千葉県柏市(2カ所)、千葉県流山市の4カ所で明らかに他より高い線量が測定されています。
でも、数値を眺めただけじゃ分からないので、グラフにしてみました。
小さくて分かりにくいかもしれませんが、おおよその感じは掴めるかと思います。
オレンジ色の流山市が最も高い線量から開始し、綺麗な対数曲線で減少しています。
柏市の2カ所も流山市ほど明らかではないですが、対数曲線で減少していますね。
一方、緑色の葛飾区については最初が低くて、数日後から上昇、そして対数曲線で減少。
・・・最初は測定に慣れてなかったのかな?
いずれにせよ、5/3~4の時点で、いずれも 0.4 μSv/h を若干下回っていますね。
このグラフを見て、この測定数値は(誤差はあるにせよ)機器の故障や測定者のミスではないな、と感じました。
(同じくらいの放射線量が測定されている地域も、同じような減少曲線を描いていますから。)
最初に測定値が高く、その後対数曲線で減少したのは、ヨウ素131(半減期8日)の影響によるものでしょう。
今後はこのヨウ素131の関与はなくなり、セシウム134(半減期2年)と137(半減期30年)の影響が残りますので、ほぼこの値・・・0.3 μSv/h 前後で推移するんじゃないかと予想されます。
この数値 0.3 μSv/h で1年間普通に過ごした場合、1年間の積算被曝線量はどうなるでしょう?
文部科学省の福島県内の学校に対する影響評価の際の計算に倣って、8時間を屋外、16時間を木造建物内で過ごしたと仮定して計算してみましょう。
(木造建物では40%に減少するとの計算による)
(屋外) 0.3 μSv/h × 8 h + (屋内) 0.3 μSv/h × 0.4 × 16 h = 4.32 μSv/日
4.32 μSv/日 × 365 日 = 1,576.8 μSv/年 ≒ 1.6 mSv/年
となりますね。
(内部被曝は考慮していません。ご注意を。)
一般公衆の線量限度は年間 1 mSv はですので、それを若干超えてしまいます。[m:60]
しかし下図のとおり、世界ではそれを遙かに超える放射線量の地域に住んでいる方もいて、線量増加による影響は認められていないのも事実です。
なお上記測定データは地上1mでの測定によるものですので、マンションの高層階に住んでる場合は極端に減少しますし、木造建物よりも放射線防護が高い鉄筋コンクリート建物にお住まいの場合の放射線量は10%にまで減少するとの報告があります。
また、0.3 μSv/h が続くと仮定していますが、実際にはヨウ素131やセシウム134がさらに減少するので、少なくとも 5% とか 10% くらいは積算値が少なくなるのではないでしょうか。
確かに年間 1 mSv を超えるとなるとご不安もあろうかと思います。
しかし、それほど神経質になることもない数字ではないか、と個人的には思っています。
例えば、風が強く土埃が舞っているような場合は、呼吸によって吸い込む事による内部被曝を減らすため外出を控える。どうしても外出する場合、マスク(花粉用やウィルス用で十分)をつける。急なことでマスクが用意できない場合、ハンカチを湿らせて鼻と口に当てるだけでも、放射性物質を含んだ塵を除く効果が期待できます。
今後、このホットスポットについても、行政がなんらかの調査や措置をとってくれるよう願っていますし、近隣の住民の方は行政に対し何らかの行動を起こしてもよいのではないかと思います。
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