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2011-05-18 23:44:46

生茶?荒茶?なんのこっちゃ?

テーマ:福島原発
東日本大震災:放射能検査、荒茶除外を国に要望 県「科学的根拠ない」 /神奈川

 足柄茶の生の茶葉から放射性物質が検出され、厚生労働省が検出値が高くなりやすい乾燥後の「荒茶」も検査するよう通知したことをめぐり、県は17日、「直接口にしない荒茶の検査は適当ではない」と対象から外すよう求める黒岩祐治知事名の要望書を国に提出した。生産・流通団体からも「生産が止まってしまう」と批判の声が上がっている。

 要望書は、厚労省が16日、「荒茶も1キロ当たり500ベクレルを超えるものが流通しないよう対応すること」と自治体に連絡した点について、「荒茶は加工過程であり、食品衛生法による暫定規制値に根拠がない。不正確な情報で不安を助長している」と批判している。

 県が特に問題視しているのは生葉と荒茶の基準が同じ点。荒茶は生葉を乾燥させて重さが約5分の1になるため、同じ基準の場合、生葉で規制値以下でも荒茶段階で多くが規制値を上回るという。一方、飲む際に濃度は低くなるため、県では「口に直接入らない荒茶の基準だけが突出して高くなる」と指摘、「新たな規制値は科学的根拠に基づき設定してほしい」としている。

 お茶生産地の選出議員らと関係団体も17日、衆院議員会館で検討会を開催。全国農業協同組合中央会の冨士重夫専務理事が「荒茶も500ベクレルと言われ現場は大混乱になっている。神奈川だけでなく、(生産の4~5割を占める)静岡のお茶も大半が止まる。根拠ある基準を出してほしい」と怒りの声を上げた。会合では、飲用の基準を議員立法で作ることなども検討するとした。

結局どういうこと?( ̄Д ̄;;

ということで、お茶の製造工程を調べてみた。
メンドクサイのでリンクで許して下さい。(^0^;

茶畑から製品まで、お茶の製造工程

んー・・・上の新聞記事とこの製造工程から判断するに、当然ながら生茶よりも荒茶の方が放射線濃度( Bq/kg )は高くなるわな・・・水分が飛んで重量が1/5に減るんだから。

んでも、生茶って直接口にするか?
まぁ、一時期『食べるお茶』とかって流行った気もするけど。

それよりも、荒茶やそこから更に加工して流通したお茶っぱで、お湯を注いで飲む訳でしょ?
安全を考えるなら、生茶よりも荒茶にこそ放射線濃度を計測すべきじゃないの?(´・ω・`)

ニュースにある、
飲む際に濃度は低くなるため、県では「口に直接入らない荒茶の基準だけが突出して高くなる」と指摘

て主張の赤太字の2カ所がイマイチ理解できない。

荒茶からお湯で抽出したお茶成分には、放射性セシウムはほとんど溶け出さないとでも?

・・・セシウムは基本的には水溶性なんですけどねえ。(´・ω・`)

放射性セシウムで汚染されたお茶っぱから、どれくらいのセシウムが溶け出すのか、実験して公表して欲しいよね。
「新たな規制値は科学的根拠に基づき設定してほしい」としている。

まぁ、この箇所に異論はないんだけど。

マスコミか?
またマスコミが大切な箇所を端折って記事にしたのか?

う~~~~ん、これだけの材料じゃ判断できん。
なんか知事やら議員団体やらの要望書のせいで、余計に風評被害が広がってるような気がするよ?



すっきりしないから、仮定の計算をしてみよう。

基準値 500 Bq/kg ギリギリで市場に出た生茶から荒茶を作りました。
  製造歩留まりは生葉 100kg に対して荒茶は 23kg とのこと。(リンク先参照
  この時点での荒茶の放射線濃度は、

  500 Bq/kg ÷ 23/100 ≒ 2,174 Bq/kg

② 茶葉の量は、ひとり 3g が目安とのこと。(リンク先参照
  この時点でのセシウム137は、

  2,174 Bq/kg × 3/1,000 ≒ 6.5 Bq

  の量が含まれることになる。
  念のため、6.5 Bq のセシウム137の含有重量を計算しておこう。

  1 Bq とは1秒間に1個の原子核が崩壊して放射線を放出する量。
  セシウム137の半減期は約30.1年なのでこれを秒に換算すると、

  30.1 年 × 365.24 日 × 24 時間 × 60 分 × 60 秒 ≒ 949,857,753.6 ≒ 9.5 × 10^8 秒

  なので、1秒間に崩壊するセシウム137の原子核の数は

  1 - 2^ ( - 1 / ( 9.5 × 10^8 )) ≒ 7.3 × 10^-10 / 秒

  セシウム137の原子量は 136.907 u (アボガドロ数は 6.0×10^23 )なので、
  1 g のセシウム137に含まれる原子核の数は

  6.0 × 10^23 × 136.907 ≒ 8.2 × 10^25 個

  従って、1 g のセシウムが 1秒間 に崩壊する数は、

  8.2 × 10^25 個 / g × 7.3 × 10^-10 / 秒 ≒ 6.0 × 10^16 個 / 秒・g ( Bq / g )

  つまり 6.5 Bq のセシウム137の重量は、

  6.5 Bq ÷ ( 6.0 × 10^16 Bq / g ) ≒ 1.1 × 10^-16 g

③ この 3g のお茶っぱを急須に投入し、お湯を注いでお茶成分(とセシウム137)を抽出。
  (あり得ないと思うが)すべてのセシウム137が抽出されてお茶に含まれた場合、
  内部被曝量は、セシウム137の経口摂取係数が 1.3×10^-5 mSv / Bq なので、

  6.5 Bq × 1.3×10^-5 mSv / Bq ≒ 8.45 × 10^-5 mSv ≒ 0.085 μSv

 Q.E.D

ありゃ、②でセシウム137の含有重量を計算する必要なんてなかった。(>_<)
お茶一杯につき、最大でこの程度の内部被曝が予想される、ということです。

・・・全然たいしたことないやん。

無駄に時間を費やしてしまったぜ・・・(´・ω・`)
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