もしや、バズビー氏はお飾りか?
から始まった、バズビー基金(CBFCF)問題。
先日の日記、
バズビー基金の暴走を止めよう!
ではCFCBFがHPで、
「KEKの野尻(猫)先生や片瀬久美子氏、その他の方々を提訴する。」
と公表、賛同者を募集していることをお伝えしました。
そこで、バズビー基金について、再度まとめてみることにしました。
最初にお断りをしておきます。
ここで議論の対象としている相手は、バズビー氏ご本人ではなく、あくまで
バズビー基金( CBFCF )
と、その運営者とおぼしき、
James Joseph Ryan ( J.Ryan )
およびその関係者に対してです。
9月の日記のタイトルのとおり、バズビー氏は CBFCF の活動内容について、ご存じないのかもしれません。
ご存じかもしれませんが現状では把握できないことなので、「とりあえず」ご存じないということにいたしましょう。
ですので、その点についてご理解頂いた上で、本題に入りたいと思います。
(ご理解頂けないようでしたら、ここでお戻り下さいますよう、お願いいたします。)
まず、CFCBFと、そこに関連する企業・団体についてまとめます。
(1) クリストファー・バズビー基金(Christopher Busby Foundation for the Children of Fukushima)
http://www.cbfcf.org/
代表(?):James J Ryan
住所:東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 2205
設立趣旨:福島の子供達の健康に生きる権利を守る
備考:NPO法人設立準備中(?)
whoisによる登録電話番号は 080-5761-0229
(2) 4u-Detox
http://www.4u-detox.com/
代表(?):James Ryan
住所:東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 22階
事業内容:体内に滞った不純物の検査や体内の不純物のデトックスの紹介(サプリ販売)
備考:CFCBFから直接リンクあり。
特定商取引法に規定する表示、および薬事法に規定される表示なし。
「私共はCBFCFの賛同会員です。」との表記あり。
(3) バズビー研究所(BUSBY LABORATORY Inc,)
http://www.busbylab.com/
CEO:Joseph J Ryan
住所:Level4–rue de la loi 227 B-1040,Brussels,Belgium
事業内容:マテリアルを検査する機関として設立
備考:住所地は上記のとおりベルギー。
検体はイギリスのバズビー研究所に送って検査するとの記載。
whoisによる所有者(Joseph Ryan)の所在地は
Level 17, Dashwood HouseEC2M 1QS, United Kingdom ,London
となっているが、所在国の登録は JP(日本)
また登録電話番号は日本の携帯電話番号である 080-3087-5684
これら3つの企業・団体は相互にリンクを貼っており、関係団体であることは容易に把握できます。
次に、James Joseph Ryan で調べると、以下の企業・団体が芋づる式に現れます。
(4) ステムセルサイエンス株式会社(Stem Cell Sciences KK)
http://www.scskk.com/
代表取締役:James J Ryan
取締役 :Yury Verlinsky
取締役 :Amit Patel
本社所在地:埼玉県所沢市上新井1286-2
事業内容 :幹細胞移植治療技術開発
関係会社 :株式会社ELIXCELL
Rejuvacell Inc.
Stem Cell Sciences plc.
Stem Cell Sciences (Australia)pty ltd
そーせいグループ株式会社
備考:上記住所地は地番が変更となり現在は
埼玉県所沢市上新井5-15-13
の模様(Google Map では一戸建て)
この社については後ほど詳しい解説を
(5) セルドン・テクノロジー・ジャパン株式会社(Seldon Technologies Japan Inc.)
http://www.seldontechnologies-japan.com/
社長兼CEO:James J Ryan
住所 :東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 22階
事業内容 :放射性物質の除去が可能な浄水器の販売
備考 :浄水器のメーカーである Seldon Technologies Inc. との(資本・提携などの)関係は不明
whoisによる所有者は、Miki Ryan
登録電話番号は 090-5761-0229 (CFCBFの登録番号とは、090 と 080 が異なるのみ。)
(6) Reproductive Genetics Institute &RY
http://www.rgi-ry.com/
代表者:不明
住所 :不明(笑)
事業内容:血液検査・羊水検査・着床全診断による放射能被曝検査や遺伝病検査など
備考:whoisによる所有者は、Miki Ryan
登録電話番号は 090-5761-0229(上記(5)と同じ)
本家RGI( http://reproductivegenetics.com/ )に無認可との情報あり。
RGI-RY.comについて、本家のRGIに関係があるかメールで尋ねてみました。
答えはNOで関連はなく、日本のRGI-RYの事は全く知らなかったとのこと。
RGI:we are not affiliated with rgi-ry.I have no information about that company and to my knowledge they are not an established branch of RGI
(7) 株式会社ELIXCELL
http://www.elixcell.com/(既に削除されていて、Googleのキャッシュで確認できる。)
所在地 :埼玉県所沢市上新井1286-2(上記(4)と同じ)
電話番号:04-2929-3121
事業内容:世界の再生医療・幹細胞医療を研究開発(上記(4)の関連会社)
(8) アジア幹細胞治療センター(ASIA STEM CELL CENTER)
http://www.chironcell.com/ja/node
代表者 :不明・・・
所在地 :不明(笑)
事業内容:骨髄幹細胞を使用した幹細胞治療センター
備考 :上記(4)の関連会社である Rejuvacell Inc. が前身との記載あり。
(9) ウエダ細胞技術株式会社(Ueda Cell Technology Inc.)
http://www.uedacell.com/
代表者 :不明(上田実 東大客員教授および名古屋大学大学院教授?)
所在地 :東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ B 2205
事業内容:幹細胞・成長因子・バイオマテリアルを使用した治療技術の開発など
備考 :詳細不明
(10)アンリデュナン子供基金(Henri Dunant Children Foundation)
http://henri-dunant-children.org/
所在地 :東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ
電話番号:03-6439-3588
設立趣旨:難病の子ども、発展途上国の子ども、戦災負傷児救援
備考 :上記(9)の上田教授もご参加の様子。
昨年10月28日のイベント以降、HPの更新はない模様。
NPO法人設立の申請は、まだされていない模様。(NPO法人データベースでヒットなし。)
(11) アルブラスト株式会社(ArBlast Co.,Ltd.)
http://arblast-usa.com/japanese/
代表者 :不明(前代表の北川 全(あきら)氏は、昨年の7月30日に退任)
所在地 :神戸市中央区港島南町5-5-2 神戸国際ビジネスセンタービル
事業内容:角膜再生や間葉系細胞を用いた再生に関わる製品の研究開発
備考 :whois登録情報は以下のとおり
Registrant Info:
Ueda Cell
J Ryan
6-12-2 Roppongi b2205 Roppongi Hills Tokyo, Japan
Phone: +81-4-2929-3121
(9)のウエダ細胞技術、(1)のJ Ryanと六本木ヒルズの住所、(7)のELIXCELLの電話番号と同じ・・・
この企業についても後述します。
さて、ここまでが9月の日記執筆時点で判明していた内容に、現在の状況を更新したものです。
ここに、本日ツィッターで頂いた情報を付加してみます。
その内容とは、日経バイオテク(https://bio.nikkeibp.co.jp/)という有料業界誌に、上記のうちの2社の現状と、James J Ryan 氏について書かれている、というものです。
有料誌ですが2週間(50記事)のみ無料購読できるので確認してきました。
以下の記事になります。
1.資金難に陥っていたステムセルサイエンス、ベンチャーが経営権取得も再建不透明 2008年2月15日 13:07
2.日経バイオテク9月12日号「業界こぼれ話」 2011年9月16日 15:59
要約すると、
1.ステムセルサイエンス(上記(4))は02年4月に、オーストラリアのStem Cell Sciences社とそーせいが合弁で設立。
ステムセルサイエンスは経営難に陥り、2007年11月、ジェイアイジーという再生医療ベンチャーが経営権を取得。
JIGの社長は米国人のJoseph Ryan氏で、本社は所沢市。
日本のバイオベンチャー関係者の間では全く名前を知られていない。
1株当たりの価格は1円で発行済株式の約70%を取得、JIGは約1万円でステムセルサイエンスの経営権を入手。
Stem Cell Sciences社はこの時点ですべての持ち株を手放し、ステムセルサイエンスとの資本関係を解消。
同時に同社はSCS社から導入した技術や知的所有権をすべて返却。
(そーせい社のIRを確認したところ、2006年末には関連会社としての連結決算から外している。)
2.ステムセルサイエンスは2007年夏頃には経営破綻状態に陥った。ここに登場したのが投資家を名乗るA氏ら。
同社株の大部分を1株1円で買い取った。この時投じた金額は1万円余りだったという。
この裁判における被告とは、このA氏らに他ならない。
裁判所が認定した事実は以下の通り。
A氏らは知人男性(原告)に、
「ステムセルサイエンスは近々上場するので、株を買っておけば確実に莫大な利益が得られる」
と勧誘し同社株を約1000万円で販売し、細胞移植技術をネット上で販売できる権利を500万円で販売。
しかし、いずれの話も実現することがなかったため、知人男性は裁判に訴えた。
判決は、
「ステムセルサイエンスが上場する予定はなくネットで販売できるような技術も保有していない。」
と認め、A氏ら被告に対し、知人男性(原告)に1,694万円を支払うよう命じた。
A氏らは答弁書は提出したが口頭弁論には代理人も含めて一度も出廷せず、判決は原告の主張を全て認定。
しかしA氏らが控訴したため、高裁で再び争われることになった。
A氏らはステムセルサイエンスの経営権の取得後、立て直しの措置は実行せず、同社は破綻状態で放置。
しかし、安価に取得した株式を高値で売却するためだったとすれば合点がいく。
なお同じ再生医療ベンチャーで、2010年夏に事業停止となったアルブラスト(上記(10))の株式の過半数も、
このA氏らが取得している。
ここでA氏が誰なのか、僕は書きません。
でも 1.と2.を付き合わせれば理解出来ますね。σ(゚ー^*)
この記事が本当(間違いないでしょうけれどw)であれば、上記(4)のHPの記載内容も虚偽にあたります。
既にStem Cell Sciences社とは何の関係のないのに、残しているのは何故?
しかも、
「A氏らはネット上で販売できるような細胞移植技術は保有していなかった」
と裁判所が認定しています。
となると、上記(6)(7)(8)(9)あたりで宣伝されている技術は持ち合わせていない、という可能性すらあります。
9月の日記を書いた際、下書きには書いて結局アップしなかった一文があります。
間違っていれば、名誉毀損で告訴されるかもしれない、と思ったためです。
しかし今ならアップしてもいいでしょう。
James J Ryan が、医療系ベンチャーを買い漁って、更に著名な先生方を抱え込んで、詐欺・・・とまではいかないまでも、一般よりは高額なお値段で、難病の患者さんや不妊に悩んでいる女性たち、そして福島事故をを食い物にしているんじゃないのか?
そのときのおぼろげな予想が、今は確信に変わりつつあります・・・
ここまでお読み下さった方には、 Jamse Joseph Ryan氏 に対してどのように思われたでしょう?
大切なことなので再度書いておきますが、この件に関してバズビー氏がどれだけ把握していて、どれだけ関与しているのかは、現状ではまったく不明です。
僕の印象としては、名前を利用されている、といったものですが、実際にはバズビーラボで作られた(?)サプリなんかを飲むよう、ご本人が動画で仰られていますし、そもそもご自身の影響力を甘く見ているのか、このように名前を悪用されないように管理するという責任はあるように思います。
長文ついでにもうひとつ。
以下のブログが[拡散希望]をなさっているので、お手伝いしておきます。
拡散お願いします! 日本の運命は、バズビー博士のNPOがおこなう訴訟にかかっています。
2011/10/17(月) 午前 3:15
この文章を読むと、あきらかにミスリードしている点があります。
このバズビー博士のNPOと、土壌や食品や体内被曝の検査会社であるバズビー研究所は、御用学者である、(一部抜粋)
片瀬久美子
や
野尻美保子
らに
『詐欺だ。』
『フィッシングだ。』
と嫌がらせを受けています。
なぜ?
彼女達が、このCBFCFに対し、嫌がらせを行う理由は明白です。
なぜなら、このNPO CBFCFは、もう一件の訴訟の賛同者も募集しています。
その訴訟の名称が、 そのものズバリで
御用学者発言撤回訴訟
という訴訟なのですが、 これは、まさに、今まで、これらの御用学者たちが、
『ストロンチウム・プルトニウムは重いので飛散しないから心配いりません。』
などとテレビや新聞やネットなどで、嘘の発言していた事実を、非常に責任重大だと考えたバズビー博士が、これらの御用学者たちの間違った発言を撤回させ、謝罪させようという訴訟です。
・・・えーと、訴訟を起こすと公表した時期と、片瀬氏や野尻先生(や僕)がCFCBFに疑念を持った時期が1ヶ月ほど逆なんですけどね。(^^;
このブログ主・・・中の人は誰なのか知りませんけど、知ってて敢えてミスリードしてますよね。
(誤)「訴訟を起こす」と公表したから「詐欺だ!」と言われた。
(正)「詐欺だ!」と言われたから「訴訟を起こす」と公表した。
順序が逆だと、まったく印象が変わりますねぇ・・・
このくらい、ちょっとググればすぐ分かるのに・・・呆れるを通り越して、哀れに思えます。(^^;
気になるのは、このブログ内容だと、バズビー氏本人が
「発言を撤回させ、謝罪させようという訴訟」
と断言している点です。
ホントだったら・・・面白いよなw
ちなみにこのブログ主、CFCBFの訴訟に誰よりも早く反応しています(ググって時系列を追うと分かります)。
まるで「CFCBFの中の人か?」と思うくらい・・・
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1 ■はじめまして
apjと申します。
アメーバブログはやってないので、コメントのためにアカウントをとりました。
この訴訟の件ですが、とりあえず、被告として名乗りを上げ、バズビー基金に通知しました。
http://www.cml-office.org/archive/?logid=564
と
http://www.cml-office.org/archive/?logid=565
にエントリーを上げています。
この時期に学者相手の訴訟を公表して炎上マーケティングに走っても得するとは思えないのですが、よくわかりません。
バズビー基金について非常によくまとめられていて助かりました。リンクを張らせていただいてます。今後ともよろしくお願いします。