NHK奈良県のニュース　奈良放送局

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下市町課長らを送検

下市町の課長ら２人の職員が、公共工事の入札をめぐり価格に関する情報を特定の業者に漏らして、工事を落札させたとして、警察は競売入札妨害の疑いで身柄を検察庁に送りました。
身柄を送られたのは、下市町建設産業課課長、花井史弥容疑者（５６）と、主査の福本勝仁容疑者（４０）、それに建設会社「浦西産業」の実質的な経営者の浦西光男容疑者（６４）や、「吉井組」の代表取締役などあわせて５人です。警察の調べによりますと、花井課長らは町が発注した交流センターの新築工事をめぐり、ことし３月、入札の最低制限価格に近い金額を業者側に漏らし、浦西容疑者らが関係する２社でつくる共同企業体に落札させたとして競売入札妨害の疑いが持たれています。
この入札には２つの共同企業体が参加し、浦西容疑者らの企業体だけが最低制限価格を上回り、２億２０００万円余りで落札したということです。
また、この入札をめぐっては、浦西容疑者ら２人が町議会議員に対し、議会などで談合の疑いがあるなどと追及する発言をやめるよう依頼し、現金を渡そうとしたとして、２１日、贈賄の申し込みの罪で起訴されました。
警察は、送検された５人の関係など癒着の詳しい背景や、入札にさらに不自然な点がないかについて、調べを進めています。

12月24日　09時43分

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