'11/12/23
市民球場の地上部解体終わる
広島市が解体工事を進める旧市民球場(中区)で22日、地上部分の取り壊しが完了した。広島東洋カープの本拠地として半世紀以上、市民に親しまれた被爆地復興の象徴は、保存するライトスタンドの一部を除き姿を消した。
この日は最後まで残っていた三塁側スタンドの一部を重機で引き倒した。地上部分の撤去は当初は10月中に終了する予定だったが、コンクリート部分の構造が予想以上に頑丈なことや周辺への騒音、粉じん対策で慎重に工事を進め、約2カ月遅れた。
基礎部分の解体を並行で進めており、全体の工期に影響はない。整地作業などを経て2012年2月、2年がかりの工事は終わる。
【写真説明】地上部分の取り壊しが完了した旧市民球場。都心から被爆地復興の象徴が姿を消した