山岡賢次・国家公安委員長は20日の閣議後の記者会見で、19日の安全保障会議に遅刻したことについて、「こういう場合は事務方が出るべきだったと思う」と述べた。安全保障会議設置法は会議の「議員」として外相や国家公安委員長などを明記しており、事務官は議員に含まれていない。また山岡氏は遅刻の理由について「あらかじめ届けをして栃木県警などを訪問していた」と釈明した。
これに関連し、藤村修官房長官は20日午前の記者会見で、「警察庁の事務方の連絡不備があったと反省している。注意したい」と説明した。
山岡氏は19日午前、地元・栃木県におり、同日午後1時から開かれた安全保障会議の終了とほぼ同時刻に首相官邸に到着した。藤村長官は記者会見で、19日午前10時半ごろに「正午から北朝鮮の特別放送がある」との情報があったと指摘。その上で「特別放送という言葉にもっと敏感になり、早急に連絡すべきだった」と警察庁の対応を批判した。
【池田知広、小山由宇】
毎日新聞 2011年12月20日 13時44分(最終更新 12月20日 13時50分)