(CNN) 英誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がこのほど発表した今年の「民主主義指数」のランキングで、ノルウェーが昨年に続いて首位を獲得した。最下位も昨年と変わらず、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)だった。
同指数は、世界167カ国・地域を対象に、選挙制度、市民の自由、政府の仕組み、市民による政治参加、政治風土の5項目を総合した民主主義のレベルを、0~10の数値で算出している(0が最も低く、10が最も高い)。
ノルウェーは昨年と同じ9.8を記録して首位。これに続き上位10位以内に入った国はアイスランド、デンマーク、スウェーデン、ニュージーランド、オーストラリア、スイス、カナダ、フィンランド、オランダで、欧州諸国が多数を占めた。北朝鮮の指数は1.08だった。
指数が昨年より上がった国、地域の数は41、下がったのは48、変わらなかったのは78。EIUは「2011年は特に波乱の多い年だった」として、欧州の債務危機や中東、北アフリカの政変、社会不安の広がりなどを挙げた。
米国は8.11で19位と、昨年の前回調査から指数が0.07、順位が2位下がった。EIUは下降の要因として、党派間対立や経済格差に対する抗議デモを指摘している。一方で1989年に民主化したチェコが16位、84年に民主主義が復活した南米ウルグアイが17位に入った。日本は8.08で21位だった。
EIUは対象国・地域を「完全な民主主義」型(指数8~10)、「不十分な民主主義」型(同6~7.9)、「混合」型(同4~5.9)、「独裁主義」型(0~3.9)に分類している。これによれば日本や韓国を含む25カ国が完全な民主主義、フランス、イタリア、インドを含む53カ国が不十分な民主主義、中国など52カ国が独裁主義と判定される。
世界の人口のうち、完全な民主主義体制の下で暮らす人は約11%にとどまる一方、3分の1以上が独裁体制下にいる計算になるという。