国の天然記念物で、長野県辰野町の横川渓谷にあるヘビのような形をした石「蛇石(じゃいし)」の一部が欠けているのが見つかり、警察は、何者かが壊したとみて文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。
「蛇石」は、長野県辰野町の横川渓谷を流れる横川川の川底にある長さ87メートルの石で、水の上に出ている部分が、大きなヘビがうねりながら川を進んでいるように見えることで知られています。昭和15年に国の天然記念物に指定されていますが、辰野町によりますと、先月22日、11センチ角の正方形の形で石が欠けるなど、壊れている部分が2か所見つかったということです。通報を受けた警察が、23日に詳しく調べた結果、石が欠けていた部分は、いずれもハンマーでたたいて壊した可能性が高いことが分かりました。蛇石の近くには誰でも自由に立ち入ることができるようになっていて、警察では何者かが壊したとみて文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。