厚生労働省は21日、川崎社会保険病院(川崎市川崎区)を民間譲渡の対象に選定したと発表した。同病院は累積赤字が約48億円に達するなど経営悪化が問題になっていた。
同病院は病床数308床で、リハビリや緩和ケアに力を入れている。社会保険庁改革に伴い、独立行政法人の年金・健康保険福祉施設整理機構が所有しており、今後は市の意向も確認した上で、入札を行うとしている。市は「いかなる経営形態であれ、医療と介護の地域拠点としての機能確保を求めていきたい」と話している。【高橋直純】
毎日新聞 2011年12月23日 地方版