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2011年12月15日21時17分

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保安院「老朽化、事故拡大に影響せず」 福島第一1号機

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 東京電力福島第一原発の事故について、経済産業省原子力安全・保安院は15日、運転開始から40年がたつ1号機の高経年化(老朽化)による耐震性の劣化は認められず、事故拡大に影響しなかったとする評価結果を明らかにした。専門家への意見聴取会の会合で報告した。近く2、3号機の評価も報告する。

 東電が1号機の重要な設備について老朽化と今回の地震の影響を計算。その結果をもとに評価した。安全性の余裕が少ない配管や弁などの設備について、60年間の運転による疲労や腐食を仮定して、地震の揺れの影響を計算したが許容値を下回った。原子炉圧力容器は核燃料から出る放射線で運転するうちに次第に劣化するが、今回の地震の揺れを考慮しても「十分な裕度(余裕)が確保されている」(保安院)とした。

 ただ、一部の計算では今回の地震の揺れが使われていなかった。専門家からは「今回の大震災は時間が長いのが特徴。すべて実際の地震の揺れで計算するべきだ」などの意見も出た。

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