原発事故による放射性物質への不安から、外で遊ぶのを控えている子どもたちのために、23日、福島県郡山市に大規模な屋内の遊び場がオープンしました。
この施設は、原発事故のあと屋内の遊び場を求める声が相次いでいることを聞いた、郡山市のスーパーの運営会社が、空き倉庫を改修して、無償で貸し出しました。およそ1900平方メートルの広さに、滑り台やブランコ、ゴムボールのプールのほか、大きな砂場も設けられています。初日の23日は、午前10時のオープンと同時に大勢の親子連れなどが訪れ、子どもたちは歓声をあげながら、施設の中を走り回ったり、シャベルを使って砂遊びをしたりして、元気いっぱいに遊んでいました。10歳の男の子は「いつも家でマンガを読んだりして過ごしているので、こうやって体を動かして遊べるのは楽しいです」と話していました。6歳の子どもと訪れた母親は「久しぶりに子どもが元気に遊ぶ姿を見ることができて、うれしいです。こういった遊び場が今後、県内にたくさんできてほしいです」と話していました。