常温核融合?
Tさんから以下の投稿をいただきました。
大槻義彦さん初めまして。一つ大槻さんの事について質問をさせて下さい。
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> 大槻さんが監修を務められた以下の学習漫画では、劇中の大槻義彦教授が常温核融合を肯定的に紹介しています。
> 小学館 監修/大槻義彦 まんが/田中道明『ドラえもんポケット科学館』157ページ「がっかりするな。1987年にアメリカユタ大学ではぼくらが暮らしている部屋くらいの温度でも核融合がおきたと発表した!」
> http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/turimotonaoki/20110416/20110416055033_original.jpg
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> しかしブログの以下のページでは大槻さんは常温核融合に否定的な見方を示されています。
> 1月 第4回 【読者の方からのメール】 大槻義彦のページ ―大槻義彦公式ブログ― powered by ココログ
> http://ohtsuki-yoshihiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/14-71b4.html
> れっきとした大阪大学の名誉教授が今さらなぜこの種の常温核融合、固体核融合に関わるのか理解に苦しみます。
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> 大槻さんは常温核融合に対して、かつては肯定的に考えていたが今は否定的に捉えている、という事なのでしょうか?
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>大槻からの回答
> 常温核融合については、現在まったく受け入れられていません。したがって私も否定的です。私が監修した『ドラえもん。。。』については、ユタ大学の発表があったばかりでしたので、『このような研究発表があった』というニュースとしてお話しました。その後、しばらくして、追試や理論が発表されてこの種の常温核融合は否定されました。『ドラえもん。。。』の記事は訂正、削除すべきでしたが、つい、失念しておりました。
ついでに常温核融合についてなにがおかしいかここで簡単に申し述べます。(1)実験上の詳細な疑問点に関して、著者は答弁できなかった (2)固体の原子配列から数MEV程度のエネルギー場を得るチャンスはないこと (3)核融合の証拠とされた中性子線の検出は自然中性子であった ことなどです。
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