自衛隊の除染 効果少ない地域も
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自衛隊の除染 効果少ない地域も

12月23日 5時50分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県の警戒区域などで来年以降の除染活動の拠点とするために、自衛隊が4つの自治体の役場の除染を行った結果、放射線量が8割近く下がった所があった一方、作業後も1時間当たり4マイクロシーベルトを超えている所があることが分かりました。環境省は「効果的な除染技術の研究をさらに進めたい」としています。

福島県の警戒区域と計画的避難区域で来月から始まる除染活動の拠点とするため、陸上自衛隊は今月、13日間かけて楢葉町、富岡町、浪江町、飯舘村の4つの役場の除染を行いました。まとまった結果によりますと、いずれも芝生のある地点では、飯舘村で1時間当たりの放射線量が4.39マイクロシーベルトだったのが、0.96マイクロシーベルトと78%減ったほか、富岡町でも8.70マイクロシーベルトから2.27マイクロシーベルトまで下がりました。しかし、同じ富岡町でも、植え込みの地点では作業後も1時間当たり4.18マイクロシーベルトを計測したほか、アスファルトや屋上部分で3.5マイクロシーベルトを超えている所がありました。環境省は「現段階で出来ることはすべてやったので、これが除染効果の現実だと言わざるをえない。除染技術は未確立の部分もあり、効果的な方法の研究をさらに進めたい」と話しています。