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【東京】

世田谷の一家殺害から11年 「犯人 なぜ捕まらぬ」

事件発生からまもなく11年を迎え、墓前で手を合わせる宮沢節子さん=埼玉県新座市で

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 世田谷区の会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日で発生から11年となる。みきおさんの母節子さん(80)は19日、埼玉県新座市の墓園で墓参りし、「なぜ4人が狙われたのか。その理由を知りたい」と胸の内を吐露した。

 発生日前の墓参りを毎年続けてきた父良行さん(83)は体調を崩し夏から入院中。一人で訪れた節子さんは丁寧に墓を清め、花を手向けた墓前で手を合わせた。節子さんは「遺留品がたくさんあり、懸命に捜査してもらっているのに犯人が捕まらない。なぜだろうといつも思っている」と焦燥感を募らせた。

 成城署捜査本部は十九日、犯人が現場に脱ぎ捨てた「ラグランシャツ」と呼ばれるトレーナーが、十四都道府県で百三十着販売され、うち五十二着は静岡県で販売されていたと発表した。

 捜査本部によると、トレーナーは中国製のLサイズの長袖で胴回りは灰色、両袖が薄紫色。山梨県の衣料品販売会社「マルフル」(二〇〇九年十月解散)が一括で仕入れ、直営店で販売した。購入者が分かったのは十二着に限られる。

 捜査本部は二十三日午後、JR静岡駅で情報提供を呼び掛けるチラシを配る。有力情報の提供者には、従来の捜査特別報奨金三百万円に私的懸賞金七百万円が加わり、計一千万円が支払われる。情報は成城署捜査本部=電03(3482)3829=へ。

 

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