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米軍 “誤爆の原因は情報の欠落”

12月23日 4時51分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

先月、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍による攻撃でパキスタンの兵士24人が死亡した事件について、アメリカ軍は、パキスタン軍の位置を正確に把握していなかったことが誤爆の原因だとする調査結果を発表しました。

この事件は先月26日、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍などのヘリコプターや戦闘機が国境を越えてパキスタン北西部にある軍の監視所を攻撃し、パキスタンの兵士24人が死亡したものです。この事件を調査してきたアメリカ空軍のクラーク准将は、22日、記者会見し、誤爆の原因として、パキスタン軍の監視所の位置を正確に把握していなかったこと、パキスタンの兵士は現場にはいないという誤った情報が、当初、パキスタン軍から伝えられていたことを明らかにしました。そのうえでアメリカ軍とパキスタン軍の間に信頼関係が欠けているため、双方が監視所の位置や軍事作戦の詳細な情報についてお互いに提供していないことが問題だと指摘しました。その一方でクラーク准将は、アメリカ軍にパキスタン軍を攻撃する意図はなかったとし、あくまでもパキスタン側から発砲を受けたため正当防衛としての攻撃だったと釈明しました。今回の事件についてパキスタン軍は、これまでパキスタン側から発砲はしておらず、監視所の位置も事前に伝えていると主張してきただけに、今回のアメリカ軍の調査結果に反発を強めることも予想されます。