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一般食品は100ベクレル 食品の新基準値 厚労省部会が了承
2011.12.22 23:22
[食の安全]
食品に含まれる放射性物質の新たな基準値作りを進めている厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が22日開かれ、「一般食品」が放射性セシウム1キロ当たり100ベクレル、「飲料水」が同10ベクレル、「乳児用食品」と「牛乳」が同50ベクレルとする新基準値案が了承された。
新基準値は来年4月から適用される見込み。ただ、市場や消費者の混乱を避ける必要があるとして、コメと牛肉は来年9月30日まで、大豆は来年12月31日まで経過措置を設定する。
部会長の山本茂貴・国立医薬品食品衛生研究所食品衛生管理部長は、基準値の厳格化について、「平時でも使える数値を設定した。今後も長期にわたって耐えうる基準になったと思う」と理解を求めた。
部会では、子供への影響に配慮して新設した「乳児用食品」に適用する食品の範囲も明示。乳児用調製粉乳のほか、ベビーフードや乳児向け飲料など、消費者が乳児向けの食品と認識する可能性が高い食品に適用する。また、粉ミルクなど、粉状の食品は、粉の状態で基準値を適用する。
製造食品や加工食品は、原材料と、加工・製造時のそれぞれの状態で一般食品の基準値を適用する。
ただし、乾燥キノコなどは、原材料の状態に加え、食べる際の水で戻した状態の両方で一般食品の基準値を適用。お茶は、原材料の状態では適用せず、飲む状態で飲料水の基準値を適用する。
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