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イラク 爆弾テロで63人死亡

12月22日 19時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アメリカ軍が完全撤退したばかりのイラクの首都バグダッドで22日朝(日本時間の22日午後)、政府関連機関などを狙った爆弾テロが相次ぎ、これまでに63人が死亡、190人近くがけがをしました。

現地の警察によりますと、22日の午前7時すぎ(日本時間の22日午後1時すぎ)、バグダッド市内の政府の関連機関が入った建物の前に爆発物を積んで乗りつけた車が爆発し、23人が死亡、40人がけがをしました。バグダッドでは、この前後の1時間余りの間に、少なくとも15か所で、道路や自動車などに仕掛けられた爆弾が相次いで爆発し、警察によりますと、これまでに合わせて63人が死亡、けが人は少なくとも185人に上っています。イラクでは、18日、およそ9年にわたって駐留していたアメリカ軍がすべて撤退し、イラクの軍や警察が各地に検問を設置するなどしてテロへの警戒を強めていますが、今回の連続テロは治安への不安を改めて示した形です。イラクでは、イスラム教スンニ派の副大統領に対し、以前起きたテロに関わった疑いで逮捕状が出されたことをきっかけに、マリキ首相を中心とするシーア派とスンニ派の異なる政治勢力の対立が深まり、宗派間の対立が再燃する懸念が高まっています。