2011年12月19日
慰安婦像問題

 18日、京都のホテルで開催された日韓首脳会談は、本来は経済問題や対中国問題、北朝鮮の核や拉致問題をはじめ、今後のグローバル世界へアジアのリーダーとして取り組む、いろいろな課題が話し合われるはずだったが、直前に在韓日本大使館前に設置された慰安婦の少女時代を示す銅像をめぐる問題だけが、浮き彫りにされるという奇妙で残念な会談になってしまった。野田首相の「これまで人道的見地からさまざまな努力をしてきており、これからも知恵を絞っていく、早期に撤去してほしい」との申し入れに対する、韓国大統領の「日本の誠意ある対応が無ければ第2、第3の銅像が建てられるだろう」という発言は全く無茶苦茶な言いがかりに見える。会談前までは沈黙を守っていた各大手新聞も19日付けの社説では「安易な妥協は禁物・読売」、「原則曲げずに対応を・毎日」など、やっと論調を加え始めたが、このような像を設置する韓国人の国民性を疑いたくなる。隣国であり、共通する文化、歴史感を持っている両国、日韓友好親善は大切だろうが、外交の原則を守り、大局的見地からの解決策に知恵を絞ってもらいたい。(耕)
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