週刊文春のスクープ
マスコミが力を失ったというのが定説の昨今ですが、それでも雑誌ジャーナリズムにはまだまだゲリラ精神が健在です。それを実感したのが、発売中の週刊文春『池田大作「厳戒病室」本当の症状』とタイトルがつけられたレポートでした。
見事なスクープです。
文春によれば、昨年の春以来公の席に顔をみせていない池田大作創価学会名誉会長は現在信濃町にある学会系病院「南元センター」の5階に脳梗塞で入院中、すでに認知症も相当進んでおり、さらに咀嚼が困難なため、首から栄養剤を補給する毎日だとか。証言者は学会員にして、池田氏の看護師だった女性となっています。
丹念に記事をチェックしてみても信頼性の高さがうかがえます。
池田名誉会長の不在はすでに1年半にわたります。それまでは意欲的に内外の学者や政治家たちとも会っていた彼が突然公の場所に姿を見せなくなった理由について、マスコミばかりか、政府の内閣調査関係者や各国情報機関も必死に情報収集を行っていました。そうしたなかでの文春のスクープです。
NLCもこの夏から「池田大作と中国共産党」と言うテーマで合計6本の記事を配信(予定)しています。これまで配信したのが4本、残り2本はこれから読者の手元に届くはずです。
「もう永遠に池田会長が一般会員の前に姿を現すことはありません」。私が複数の信頼すべき学会インサイダーからこうした証言を得たのは、夏も真っ盛りのころのことでした。病状として、聞かされていたのは、これも脳梗塞。
それだけに、そうした事実を耳にしたこの段階で、池田氏と中国の話はなんとしても書いておきたいと思いました。
中国共産党が最も信頼している日本の政党は自民党でも民主党でもありません。公明党なのです。最大の理由はこの党の最大のスポンサーが池田氏の率いる創価学会であるからにほかなりません。
日本のドン池田名誉会長と中国共産党の40年に渡る交流関係についてはNLCを読んでいただくとして、かりに池田氏が物故した場合、中国は胡錦濤国家主席か温家宝首相の名代として李克強副首相あたりを葬儀に送り込んでくるはずです。政治局員クラス以上の高官が来ることは間違いない。それほど、池田名誉会長は中国から高い評価を得ていた人物なのです。
面妖なのは、新聞もテレビもこれほど影響力を持つ池田氏の不在についてなんの報道もしていないことです。彼らは創価学会の存在も、そのトップの名前も知らないのでしょうか。民主混迷、自民不調、そうした政界地図のなかで、今後の政界再編のキーを握るのが公明党であることは言うまでもない。そして公明党に対する鶴の一声が池田氏の意向なのです。なのに、どこも書かない会長の話。
ですが、こうしたなさけないありさまを嘆いてもしょうがない。
ならば、誰かが書くべきなのです。
NLCの会員のなかに学会員であった方がおられます。彼が「青木さん、誰も書かないのならNLCが池田と中国のつながりをレポートしてください。私もそれに期待して購読を申し込みます」と語ってくれたのがちょうど1年前のことでした。
NLCの一連の記事がいささかでも彼を満足させることができたのなら嬉しいのですが・・。
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■青木直人講演会
10月22日(土)
時間 午後6時15分~8時45分
場所 文京シビックホール第一第二会議室
入場料 3000円
※事前申し込み等はございません。当日、直接会場にお越し下さい。