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ネイチャー:「今年の10人」に除染対策批判の児玉教授

児玉龍彦・東京大学先端科学技術研究センター教授=東京都目黒区の東京大学先端科学技術研究センターで2011年8月3日、武市公孝撮影
児玉龍彦・東京大学先端科学技術研究センター教授=東京都目黒区の東京大学先端科学技術研究センターで2011年8月3日、武市公孝撮影

 英科学誌「ネイチャー」は科学分野で話題を集めた「今年の10人」の一人に、東京電力福島第1原発事故後に国会で政府の除染対策を批判した児玉龍彦・東京大教授(58)=内科学=を選び、22日付の最新号で発表した。

 児玉教授は、内部被ばくに詳しく、ほぼ毎週末、福島県を訪れ、放射線量測定や除染に協力している。7月の衆院厚生労働委員会に参考人として出席し、「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会はいったい何をやっているのか」などと強い口調で批判した。

 ネイチャーは記事の中で、児玉教授が国を批判する姿が動画投稿サイト「ユーチューブ」で100万回近く再生され、「原発被災者の思いを代弁する心ある研究者として知られるようになった」と紹介した。

 児玉教授は「(福島の)住民の皆さんのためには、科学者が現場に入って住民の判断を支援していくことが大事だと思っております」とのコメントを寄せた。

 10人には他に、素粒子ニュートリノが光速を超えるとの実験結果を発表した国際チームの研究者や、国連が世界人口70億人目の象徴とした赤ちゃんなどが選ばれた。【斎藤広子】

毎日新聞 2011年12月22日 3時00分

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