アメリカ・ネブラスカ州の工場から輸入された牛肉の中から、BSE対策で日本への輸入の条件として取り除くことになっている背骨を含んだ肉が見つかり、政府は、この牛肉を出荷した工場からの輸入を停止する措置を取りました。
農林水産省によりますと、東京港区の業者が、ことし7月にアメリカから輸入したおよそ19トンの冷凍バラ肉の中に、BSE対策で日本に輸入する際に取り除くことになっている特定危険部位の背骨を含んだ肉、およそ28キログラムが見つかりました。この牛肉は、アメリカ・ネブラスカ州の「スイフト社グランドアイランド工場」で加工されたものです。政府は、この工場からの輸入を停止する措置を取るとともに、アメリカ政府に対して、問題の牛肉が交ざった原因などを調べるよう要請しました。こうしたBSEの病原体が蓄積しやすい特定危険部位が含まれていた肉が見つかったのは、おととし10月以来です。