犯罪被害者や遺族の精神的なケアに取り組む民間組織「徳島被害者支援センター」(徳島市)が、設立1か月を迎えた。全国で最後発で、これまで寄せられた相談はわずか6件。センターは「もっと気軽に利用を」と呼びかけ、PRに力を入れている。
センターは、犯罪や交通事故の被害者らからの悩み相談に応じ、生活の直接支援を行うのが目的で、他府県ではそれぞれ同様の組織がすでに活動。県内でも、県民や企業に賛助会員を募り、4月8日に開設された。
しかし、これまで受けた相談は「交通事故で仕事ができず、生活が苦しい」「借金が返ってこない」といった生活上のものが、電話と面談合わせて6件。悩み相談はなかった。
それらの利用者は、設立当初の報道でセンターを知った人がほとんどで、4月20日を最後に相談が寄せられなかったという。センターは広報の大切さを痛感し、パンフレット作成やシンポジウム開催を検討している。
宇山喜久雄センター長は「犯罪などの被害者がいる以上、きっと需要はある。積極的にPRして利用を増やしたい」と話している。
相談は月〜金曜日の午前9時〜午後4時に電話(088・678・7830)で。毎週火曜日と祝日、年末年始は休み。面談希望の場合は、事前に申し込みが必要。
引用:読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/volunteer/news/vo90511d.htm