トークショーで盛り上がる(左から)女子日本代表の佐々木則夫監督、U−23日本代表の関塚隆監督、日本代表のザッケローニ監督、キリンビールの松沢幸一社長、日本サッカー協会の小倉純二会長=東京・文京区の日本サッカーミュージアムで
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◇KIRIN CHALLENGE CUP 2012
日本サッカー協会は20日、東京都文京区のJFAハウスで会見を開き、男女各日本代表の2012年のスケジュールを発表した。来夏のロンドン五輪で金メダル獲得を狙う女子日本代表「なでしこジャパン」は2月に和歌山県で、4つのカテゴリーを集結させる100人規模の大合宿を実施する方針。異例の大所帯キャンプで意思統一、底辺拡大を図り、新戦力の発掘につなげたい考えだ。
なでしこジャパン国内組、なでしこ予備軍、20歳以下&17歳以下のなでしこガールたちが大集合。一緒にボールを蹴り、食卓を囲む4、5日間の合同強化キャンプで「全なでしこ」の総合力を引き上げ、新たな個性をピックアップするのが合宿の狙いだ。
北京五輪後の08年末に3カテゴリー約60人を集めて合宿を実施したが、今回はさらに枠を広げ、「スタッフを含めて100人になる」と上田女子委員長。史上最大級の合同トレーニングで沢、川澄、大野ら国内トップ選手と、当落線上の選手や今年アジアを制したU−19、U−16代表勢の“融合”を進め、黄金時代への道筋をつくり上げるのが最大目標。国際サッカー連盟(FIFA)公認のアルガルベカップ(2月29日〜3月7日・ポルトガル)も控えているだけに、佐々木監督は「ポルトガル遠征に絡む選手を選考したい」と新戦力の発掘、登用に意欲的だ。
100人合宿を皮切りに、4月にはW杯決勝で対戦した米国、強豪ブラジルを招いた3カ国対抗戦が組まれ、日本は欧州組を加えたベストメンバーで力試し。6月には欧州で2試合、7月にはホームで壮行試合を行うゴールドプランが用意され、上田委員長は「(強化策としては)過去一番だと思う」と笑みを浮かべた。
ロンドン五輪をにらんだ目先の選考と、長期視野の強化は同時進行。佐々木監督は「女子サッカーの底辺、普及を伸ばして、常に世界のベスト4に君臨するアベレージの高いチームへ導きたい」と宣言した。「AKB48」「SKE48」も顔負けの「NDSK100」を新結成し、世界一への起爆剤にする。 (松岡祐司)
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