全国3箇所にIMAXシアターがオープン
迫力の「トランスフォーマー」を体験!

昨日6月18日、神奈川県川崎市の109シネマズ川崎にて、関係者へ向けて〈109シネマズ川崎 IMAXデジタルシアター〉のお披露目が行なわれた。オープニングセレモニーに続き、約20分のデモトレーラーと、「トランスフォーマー/リベンジ」の本編を上映。IMAXのシアターは、本日6月19日より、神奈川県の109シネマズ川崎/埼玉県の109シネマズ菖蒲/大阪府の109シネマズ箕面の3館でオープンした。シアター構造の詳細については月刊HiVi6月号(P.28〜P.30)に詳しいレポートが掲載されているが、果して実際の劇場や映像は、どのようなものなのだろうか。

ちょっと贅沢して、エグゼクティブシートの中央を狙おう!

 会場となるのは、IMAX仕様に生れ変った7番スクリーン。場内は万全の警備体制が敷かれており、まずはハサミを使わないと開けられない仕組みの紙袋に、電源をOFFにした携帯電話を入れるよう指示される。加えて、劇場に通じる通路へ入るためには、金属探知機の検査を受けなくてはならない。もちろん、受付時に申請をした報道陣以外、カメラの持ち込みは禁止だ。その報道関係者も、撮影が許されるのはセレモニーの間のみとなり、上映を観る場合にはカメラを預ける必要がある。

 一歩劇場に入ると、壁一面、上下左右ギリギリに広がる巨大なスクリーンに圧倒! どう見ても2階の高さよりも高い。目測ではあるが、3階相当か、それよりもやや低い程度に感じた。

 スクリーンと最前列の距離がかなり近いため、通路側よりも前のブロックでは、かなり見づらいと思われる(今回は特別にすべての客席を使用していたが、通常は解放しない席もあるとのこと)。床ギリギリまでスクリーンなので、あまり前だと前列のほうに座っている人の頭が被る可能性があり、後ろすぎると大画面の迫力が半減してしまう。また、カーブドスクリーンということ、音響を中央に合せて設計してあるということで、映像の奥行感と音の迫力を充分に感じるには、やはり真ん中の席が最適。従って、「できるだけセンター寄り、中央よりも少し前付近」がお薦めだ。となると、当然といえば当然なのだが、通常よりも高い料金の“エグゼクティブシート”の、17番・20番がベスト。500円の差を、高いと取るか安いと取るかにもよるが、最高の状態で映画を楽しみたい方はぜひ。もしくは、その一列後ろあたりの、18番・19番でもいいかもしれない。

立体感を感じるほどの奥行は、これまでとはまったく違うもの

 さて、肝心の映像はどうなのだろうか。デモトレーラーは2D映像→3D映像の順番で流されたのだが、最初に2D映像を見た際、一瞬3D映像ではないのかと錯覚したほど、画面に奥行を感じた。例えば「トランスフォーマー/リベンジ」に登場する、手前に人、その後ろに車、さらに奥に建物が建っているというシーンでは、自分が一緒にその場にいるかのような感覚。今まで映画館で観てきたものとは明らかに違う、立体的といってもいい映像がそこにある。目の前の1枚のスクリーンから、これほどの臨場感を感じることに驚きだ。

「これならば、わざわざ3D映像を作る必要はないのではないか」とすら思えたのだが、やはり3Dは3Dで、まったく違う体験だった。「ポーラー・エクスプレス」で鼻先に電車が停まると、思わず体がのけぞってしまったり、「モンスターVSエイリアン」で、目の前に飛んでくるものに手を伸ばしそうになったり。「ハリー・ポッターと謎のプリンス」で、ロゴまでもが立体映像になっているのを見たときは、妙な感慨に耽った。

「トランスフォーマー/リベンジ」の本編でも、IMAXの効果を遺憾なく発揮。映像もさることながら、大音響のシーンでは、音の振動が足にビリビリと伝わって来る。後半ではかなりの長時間に渡って戦いのシーンが描かれるが、臨場感のあまり、見ていて疲れるほどの迫力だ。トランスフォーマーファンで、いずれかの劇場付近にお住まいの方は、少々料金が高くなっても、絶対にIMAXシアターで見たほうがよいだろう。ちなみに冒頭に流れる、ロボット“ビー”の表情の、かわいらしさもお見逃しなく。

 IMAX上映の第2弾は、7月15日公開の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」。こちらは3D版になる。少し足を延ばせば、まったく新しい映像を体験できる時代がやってきた。

■「トランスフォーマー/リベンジ」IMAX版【6月19日先行上映/6月20日公開】
監督:マイケル・ベイ
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ
キャスト:シャイア・ラブーフ/ミーガン・フォックス/ジョン・ヴォイト/ジョン・タトゥーロ
配給:パラマウントピクチャーズ ジャパン

<鑑賞料金>
一般/大学生/高校生:¥2,000
中学生以下:¥1,200
シニア(60歳以上):¥1,200
エグゼクティブシート:¥2,500
障がい者手帳をお持ちの方:¥1,200

■『ハリー・ポッターと謎のプリンス』IMAX-3D版【7月15日より公開】
監督:ディビッド・イェーツ
脚本:スティーブ・クローブス
制作:デイビッド・ヘイマン/デイビット・バロン
キャスト:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワシントン/ジム・ブロードベント/マイケル・ガンボン/ヘレナ・ポナム=カーター
配給:ワーナー・ブラザース映画

<鑑賞料金>
一般/大学生/高校生:¥2,200
中学生以下¥:¥1,500
シニア:¥1,500
エグゼクティブシート:¥2,500
障がい者手帳をお持ちの方:¥1,500


2009年6月19日
映画コラムニスト 鈴木晴子

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最終更新 11.12.20 15:43

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