「ソーシャル･ネットワーク」、ゴールデン･グローブ賞4部門を獲得!

　日本時間1月17日（現地時間1月16日）、ハリウッド外国人映画記者クラブ（Hollywood Foreign Press Association＝HFPA）の会員の投票によって選出される、第68回ゴールデン・グローブ賞の受賞結果が発表された。最多受賞となったのは、1月15日より日本でも公開中の「ソーシャル・ネットワーク」。SNS〈Facebook〉創始者の栄光と挫折を描いたこの作品は、最優秀作品賞（ドラマ部門）／最優秀監督賞／最優秀脚本賞／最優秀作曲賞の4部門に輝いた。「ソーシャル…」は、すでに発表済みの放送映画批評家協会賞や全米映画批評家協会賞などでも作品賞や監督賞を受賞しており、アカデミー賞獲得にまた一歩近づいたといえよう。

　最多7部門にノミネートされていた「英国王のスピーチ」は、コリン・ファースが最優秀主演男優賞（ドラマ部門）を獲得。昨年は、「マイレージ、マイライフ」が最多6部門にノミネートされながら脚本賞のみの受賞に留まったが、今年も同じ結果となった。

　そのほかの注目受賞は、最優秀主演女優賞（ドラマ部門）のナタリー・ポートマン（「ブラック・スワン」／4月GW公開）や、最優秀助演男優賞のクリスチャン・ベイル（「ザ・ファイター」／3月26日公開）など。この結果がアカデミー賞のノミネート・受賞にどうつながるのか、楽しみに待ちたい。受賞結果は下記の通り。

【最優秀映画作品賞（ドラマ）】
★「ソーシャル・ネットワーク」
　 「ブラック・スワン」
　 「ザ・ファイター」
　 「インセプション」
　 「英国王のスピーチ」

【最優秀主演女優賞（ドラマ）】
★ナタリー・ポートマン「ブラック・スワン」
　 ハル・ベリー「Frankie and Alice／フランキー・アンド・アリス（原題）」
　 ニコール・キッドマン「Rabbit Hole／ラビット・ホール（原題）」
　 ジェニファー・ローレンス「Winter’s Bone／ウィンターズ・ボーン（原題）」
　 ミシェル・ウィリアムズ「Blue Valentine／ブルー・バレンタイン（原題）」

【最優秀主演男優賞（ドラマ）】
★コリン・ファース「英国王のスピーチ」
　 ジェシー・アイゼンバーグ「ソーシャル・ネットワーク」
　 ジェームズ・フランコ「127 Hours／127時間（原題）」
　 ライアン・ゴズリング「Blue Valentine／ブルー・バレンタイン（原題）」
　 マーク・ウォールバーグ「ザ・ファイター」

【最優秀映画作品賞（ミュージカル・コメディー部門）】
★「キッズ・オールライト」
　 「アリス・イン・ワンダーランド」
　 「バーレスク」
　 「RED／レッド」
　 「ツーリスト」

【最優秀主演男優賞（ミュージカル・コメディー部門）】
★ポール・ジアマッティ「Barney's Version／バーニーズ・バージョン（原題）」
　 ジョニー・デップ「アリス・イン・ワンダーランド」
　 ジョニー・デップ「ツーリスト」
　 ジェイク・ギレンホール「Love and Other Drugs／ラブ・アンド・アザー・ドラッグス（原題）」
　 ケヴィン・スペイシー「Casino Jack／カジノ・ジャック （原題）」

【最優秀主演女優賞（ミュージカル・コメディー部門）】
★アネット・ベニング「キッズ・オールライト」
　 アン・ハサウェイ「Love and Other Drugs／ラブ・アンド・アザー・ドラッグス（原題）」
　 アンジェリーナ・ジョリー「ツーリスト」
　 ジュリアン・ムーア「キッズ・オールライト」
　 エマ・ストーン「Easy A／イージー・エー（原題）」

【最優秀助演男優賞】
★クリスチャン・ベイル「ザ・ファイター 」
　 マイケル・ダグラス「ウォール・ストリート」
　 アンドリュー・ガーフィールド「ソーシャル・ネットワーク」
　 ジェレミー・レナー「ザ・タウン」
　 ジェフリー・ラッシュ「英国王のスピーチ」

【最優秀助演女優賞】
★メリッサ・レオ「ザ・ファイター」
　 エイミー・アダムス「ザ・ファイター」
　 ヘレナ・ボナム＝カーター「英国王のスピーチ」
　 ミラ・クニス「ブラック・スワン」
　 ジャッキー・ウィーヴァー「Animal Kingdom／アニマル・キングダム（原題）」

【最優秀監督賞】
★デヴィッド・フィンチャー「ソーシャル・ネットワーク」
　 ダーレン・アロノフスキー「ブラック・スワン」
　 トム・フーパー「英国王のスピーチ」
　 クリストファー・ノーラン「インセプション」
　 デヴィッド・O・ラッセル「ザ・ファイター」

【最優秀脚本賞】
★アーロン・ソーキン「ソーシャル・ネットワーク」
　 ダニー・ボイル、サイモン・ボーフォイ「127 Hours／127時間（原題）」
　 リサ・チョロデンコ、スチュアート・ブルムバーグ「キッズ・オールライト」
　 クリストファー・ノーラン「インセプション」
　 デヴィッド・サイドラー「英国王のスピーチ」

【最優秀アニメーション賞】
★「トイ・ストーリー3」
　 「怪盗グルーの月泥棒 3D」
　 「ヒックとドラゴン」
　 「イリュージョニスト」
　 「塔の上のラプンツェル」

【最優秀外国語作品賞】
★「In a Better World／イン・ア・ベター・ワールド（原題）」／デンマーク
　 「Biutiful／ビューティフル（原題）」／スペイン・メキシコ
　 「オーケストラ！」／フランス
　 「The Edge／ジ・エッジ（原題）」／ロシア
　 「I Am Love／アイ・アム・ラブ（原題）」／イタリア

【最優秀作曲賞】
★トレント・レズナー、アッティカス・ロス「ソーシャル・ネットワーク」
　 アレクサンドル・デスプラ「英国王のスピーチ」
　 ダニー・エルフマン「アリス・イン・ワンダーランド」
　 A・R・ラフマーン「127 Hours／127時間（原題）」
　 ハンス・ジマー「インセプション」

【最優秀歌曲賞】
★「ユー・ハヴント・シーン・ザ・ラスト・オブ・ミー」（「バーレスク」）
　 「バウンド・トゥ・ユウ」（「バーレスク」）
　 「カミング・ホーム」（「Country Strong」／「カントリー・ストロング（原題））
　 「アイ・シー・ザ・ライト」（「塔の上のラプンツェル」）
　 「ゼアズ・ア・プレイス・フォー・アス」（「ナルニア国物語／第3章：アスラン王と魔法の島」）