世界鉄鋼協会(ワールドスチール)によると、11月の世界粗鋼生産量(速報値、64カ国・地域)は前年同月比1.1%増の1億1550万トンだった。26カ月連続で前年実績を上回ったが、世界最大の生産国である中国は13カ月ぶりにマイナスとなった。欧州主要27カ国も減少しており、世界各地で不透明感が増している。
世界全体の4割強を占める中国は0.2%減の4988万トンだった。夏までは年7億トンと高水準の生産を続けていたが、過剰在庫などで鋼材市況が悪化。年5億トン台にまで落ちた。ただ韓国は12.4%増の578万トンと高いペースが続いた。韓国通貨ウォン安もあり、依然としてアジアなどへの強い輸出圧力が続いた。
欧州27カ国も金融危機の影響が響き、2.1%減の1424万トンとなった。アジア各地で製造能力が増えており「2008年の金融危機以上に事態は深刻だ」との指摘も出ている。
ブラジルとインドはそれぞれ3.7%、8.9%とプラスを保った。日本は円高やタイの洪水被害が響いて3.2%減った。
世界粗鋼
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