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ゴン中山 来季も現役続行へ(12月10日)
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【大リーグ】青木は前代未聞の”入団テスト” ブルワーズが年明けにも実施へ2011年12月21日 紙面から 【オークランド穐村賢】ポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指す青木宣親外野手(29)に対し、独占交渉権を落札したブルワーズが19日(日本時間20日)、年明けにもアリゾナ州の球団施設に招待して練習を視察すると米複数メディアが報じた。青木との独占交渉期間は1月17日までで、ブ軍は練習視察後に入団交渉をスタートさせる方針。独占交渉権獲得後に“入団テスト”を行うのはまさに前代未聞で、青木のメジャー挑戦は一筋縄ではいかない…。 夢のメジャーへの道はまだまだ遠かった。ブ軍のメルビンGMは「独占権獲得球団は、青木との交渉権を得られるだけ。練習を見た後に(交渉について)決断することになる」と断言。前代未聞の“入団テスト”で起用法どころか、契約交渉自体の判断材料とするつもりだ。視察にはレネキー監督や少なくともコーチの1人が参加し、2日間の日程を要することになるという。 独占交渉権の獲得後に“入団テスト”という奇妙な流れになったのには理由がある。ブ軍は近年では珍しく日本に駐在のスカウトを置いていない球団。メルビンGMをはじめとする球団関係者が実際に来日して青木のプレーを直接見たことは皆無で、情報が不足していることから今回のような練習視察という決断になった。また青木の代理人を務めるバレロ氏も今回の視察を容認しているという。 来季、ブ軍の外野陣は右翼にハート、左翼にブラウンと不動のレギュラーがおり、青木は中堅モーガンとのポジション争いが予想されていた。ただ薬物使用疑惑によりブラウンが開幕から50試合の出場停止となる見込みでレギュラーを奪い取る可能性も十分。前代未聞の“入団テスト”を突きつけられたとはいえ、春季キャンプを待たずして首脳陣に実力をアピールできる絶好のチャンスともいえる。いずれにせよ、青木が無事に関門を突破して入団交渉開始にこぎつけられるかどうか。まだまだ気の抜けない日々が続きそうだ。 ◆「スムーズに契約できるなら構わない」青木も困惑を隠せなかった。この日、神宮室内練習場などで約3時間汗を流した後に報道陣に対応。前代未聞の“入団テスト”に関して「あまり聞かないですよね…」と複雑そうな表情を浮かべるしかなかった。 ただ決まった以上は四の五の文句を並べても致し方ない。「契約してもらわなければ話にならない。その方がスムーズに契約できるというなら僕の方は構わない」。不満を口にしたい思いをグッとのみ込み、自らに言い聞かせるように必死に前を向いた。 28、29日には地元・宮崎でチャリティートークショーなどがあるため、渡米は年明けになる見込み。今年はメジャー挑戦を見込んで、例年のオフより早めに始動しているため「(シーズン中を100として)50、60%くらいだが、今の時点では例年よりトレーニングをしっかり積んでいる。無理ない状態で見せられると思う」と、体調面に不安はない。後は年明けの“入団テスト”に向け一歩一歩着実に準備を進めていく。 (竹村和佳子) PR情報
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