ダル　総額１１１億！！背番号１１　落札したのはレンジャーズ

　【アーリントン大城和美】来季メジャーの超目玉は、ダルＶＳプホルスの３００億超対決！！　大リーグ機構は１９日（日本時間２０日）、ポスティングシステム（入札制度）でメジャー移籍を目指す日本ハム・ダルビッシュ有投手（２５）の独占交渉権を今季ア・リーグ覇者のレンジャーズが獲得したと発表した。米報道によると、落札額は０６年松坂の５１１１万ドルを上回る史上最高額の５１７０万ドル（約４１億３６００万円）。ア・リーグ西で同地区となるイチローとの初対決はもちろん、“現役最強打者”プホルスとの激突はファン垂ぜんの的だ。

　興奮せずにはいられない。ダルビッシュの独占交渉権獲得。自ら日本に足を運び、潜在能力を高く評価してきたレンジャーズ・ダニエルズＧＭは早くも日本最強右腕を世界一の使者に指名だ。

　「最高のチームをつくるため、オーナー陣が全面サポートしてくれた。ここ２年、最後を締められなかったからね」。レ軍はリーグ連覇を飾りながらも、２年連続ワールドシリーズ敗退。特に今季は「あと１球」という場面を２度もひっくり返され、カージナルスの前に屈した。

　来季こそは悲願の世界一奪取−。その切り札が史上最高の落札額となったダルビッシュだ。米複数メディアによれば、レ軍の落札額は松坂超えの５１７０万ドル。さらには、ダルビッシュ側との契約交渉で５年総額８７５０万ドル（約７０億円）を用意しており、総投資額は１億３９２０万ドル（約１１１億３６００万円）に上る。

　そのダルビッシュの前に立ちはだかるのが、同地区で毎年レ軍と激しい優勝争いを繰り広げるエンゼルスの“現役最強打者”プホルスだ。今オフにＦＡ移籍した男の契約は１０年総額２億５４００万ドル（約２０３億２０００万円）で、ダルビッシュ、プホルス両選手を合わせると、何とその価値は約３１４億円。来季メジャーの超目玉は、両雄の激突となるのは疑う余地はない。レンジャーズ対エンゼルスの来季対戦予定は１９試合。９月後半に６試合が組まれ、ここでペナントの行方が決定する可能性も十分だ。

　楽しみな直接対決はまだまだある。同じア西地区にはマリナーズのイチロー、さらに松井がアスレチックスに残留すれば、日本を代表する２人の強打者との初対決が実現。レンジャーズ・ダルビッシュ誕生で、ア西地区が一気にヒートアップするのは間違いない。