腹が減ってはいくさはできぬ、の巻き
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昨日は信州のビーナスラインを走ったのですが、大ピンチがありました。つまりは給油作戦の失敗です。 ★GLのタンク容量は25リットル ★燃費は公称リッター20キロ 実際には15ちょい位でしょうか ★満タンなら名古屋から東京まで時速80の エコドライブでなんとか完走できるでしょう。 ★どこへでも満タンで出発する事が大原則 ★日帰りツーリングでは、昼飯時に必ず 給油をする事 ★日帰りツーリングでは少なくとも一回、 場合によっては二回の給油が必要 ★給油所の少ない所、つまりは山中などでは 泣きを見ないように 等々、リッターマシンなりにそれはそれは気を使わないといけません。 昨日ですが、朝、近くのスタンドで満タンにしてスタート、中央道と木曽谷を爆進し、諏訪湖まで来ました。さあ茅野市に到着、今からビーナスラインに突撃です。でも道のりはたかだか数十キロ、燃料計は五割を示していました。十分いけるだろう、・・・という判断が甘かった。一時間後に地獄の苦しみが待っているとは。 ビーナスラインは何ら問題ありませんでした。ただし燃料計はとうの昔に半分以下。このビーナスラインというのが曲者で、大変に混んでいました。しかも、ノーンビリと走るべき道路であり、道路標識は ゆっくり走ろう時速25 涙です。みるみる燃料が減ってしまいました。と言う事でエコドライブ大作戦をすぐさま開始しました。 ★下り坂ではクラッチを握り、 ★キルスイッチでエンストさせ ★後続車が近づくと、いくらなんでも 恥ずかしいのでトップでセルスタート ★後続車を引き離したらすかさず キルスイッチでエンストさせ と言う事で、涙ぐましいばかりのガソリン節約作戦です。つまり、ガソリンの一滴・血の一滴です。大日本帝国はこんな事をしていたからアメリカに負けたのでした。嗚呼、パレンバンの油田作戦。 実は信州にもパレンバンがあったのです。美ヶ原。そこのガソリンスタンドです。・・ところが閉鎖されていました。とどめの一発でした。愛車ゴールドウイングの燃料計は三割を示していました。 ・・ここで、美ヶ原で給油出来ていたら・・本日の作戦はすべてうまくいったのに。ガソリンがなくてはゼロ戦は飛べぬ。美ヶ原高原美術館を後にして、高原道路の下りを尚もエンストして空走する私は後悔するばかりです。 ★ビーナスラインには給油所は無い ★山道だから、ノロノロ運転だから ガソリンは消費する ★ビーナスラインに入る前に 必ず満タンにしろ それが巨大バイク・B29じゃなかった GL1800の信州作戦のプロトコル なるほどその通り、いやあ、私って絶対に経験が足りぬ・・心底、思っちゃいました。 高原道路を少し下って、武石というジャンクションです。一山超えて松本へ向かうか、下って上田市方面から大迂回して松本へ向かうか。時刻も過ぎています。私が居るのは信州の山中、夕方までには留守宅の家内との約束・濃尾平野に帰らねばなりません。時間は無駄にしたくありません。 ★いちかばちか残り三割のガソリンで山越えを企てるか ★大迂回・遅刻覚悟で川下の上田市を目指すか 川下を見やると開けています、スタンドはあるでしょう。 川上を見るとうっそうとした森、絶対ありません。 ここでただちに決心しました。 ★多少の遅刻なら、事情を話せば家内は納得するはず ★いちかばちかで残り少ないガソリンで 峠越えを試みるのはあまりにも無謀 迷う事なく、川下の道を選びました。延々と十キロ以上走ると、どんどんと道は大きくなり、人家は増え、ははは・これならガソリンスタンドなんてあるに決まっている、と思うと気味ちだけは落ち着く事が出来たのです。 大きな道、国道に出た途端にスタンドは見つかりました。営業していました。すかさず満タンにしました。地図で現在位置を確認、愕然としました。ひたすら松本市から遠ざかっていたのでした。でもまあいっか。満タンになってこんなに元気になったのだから。・・と言う事で一首 ・・・ 二輪では ガソリン、ポパイの ほうれん草 ・・・ |